清水勇人さいたま市長講評文字起こし
Oneさいたまの会「聞いてよ市長!さいたま市民政策プレゼンテーション」清水勇人さいたま市長の講評文字起こしです(文責:林田力)。

さいたま市が政令市になって今年は丁度15年。あと3年経ちますと、さいたま市が誕生して丁度20年という節目の年になります。3年後には最初に作った総合振興計画が丁度20年というスパンで作りますので、それが終わって新しい総合振興計画を作ろうということで、先般もタウンミーティングをやらせていただいて皆さんの声をできるだけ聞いていただいて新しい総合振興計画に活かしていこうと。みんなの思い、それから夢やビジョンを一緒になって形にしていこうと、これから2年または3年かけてですね、総合振興計画を作っていこうと思います。皆さんの提案についてもですね、何らかの形で反映させていただきたいと思っています。
三つ四つの市が合併してできた市であります。これまでの20年間は、それぞれの地域がそれぞれの予算を持ちよりながら皆で色々なことをやりながらようやく一つになってきたのかなと思っています。旧何市がどうというのを乗り越えて、これからまさに一つのさいたま市として、どう街を作っていくのか、どう発展をしていくのか、あるいは様々な地域課題を解決することを同じ土俵で考えていく、そういう時代になっていくのかなと。そういう時代にしていかなければならないと感じていますし、そういう思いでやっていただいたことは私どもにとっても大変うれしいことと思っております。
その中で四人の皆さんの発表を聞かせていただきました。まず一つはプレゼンの素晴らしさです。プレゼン力の高さを改めて敬意を表したいと思います。大変お仕事で忙しい中ですね、これだけ素晴らしいプレゼンをしていただいた。私達にとっても非常に分かりやすかったし、何しろ市民の目線で素朴に疑問に思ったこと、苦労したこと、課題に直面していることをベースにして、私達行政に対して、あるいは色々な具体的な提案をしてくれたことは本当に私達行政にとってもですね、行政はいつも市民の目線でとは言いながら、時々その市民の目線を忘れてしまうことはありますので、非常に市民の目線がしっかりとしていて大変勉強にもなりました。ありがとうございました。

四人の提案についてはそれぞれ色々コメントを沢山申し上げたいところでございます。個別にはまた別の機会で、それぞれコメントを書いてお渡ししたいと思いますけど、これから少子高齢化が進んでいく中で行政と市民と事業者とそれぞれがどう役割分担して、また、一緒に連携してこの街を作っていくのかということがものすごく重要になっていくと思います。
それは一つは行政としても、大増税でもしない限りは中々財政的にも厳しい時代を迎えていくということになりますし、その中で何でもかんでも行政がやればいいという時代ではなくなっていて、むしろ連携して協力し合うことでそれぞれの良さ、特徴が活かせるということになると思います。
たとえば先ほどの林田さんのカウンセリングのこと(注:林田力「自殺0を目指す 明日の約束プロジェクト」)についても行政は紋切り型の回答しか返しにくいかもしれません。その時にカウンセラーの専門家であったり、あるいは宗教という立場で違う見方でアドバイスすることができます。行政だけがやろうとすると宗教の立場でお答えを返すことは100パーセント無理だと思いますし、それぞれの役割分担をしていくことが良い結果を生み出すと思います。

それから自治会の役割を提案いただきました。自治会の加入者・加入率を高めようということで自治会の皆さんと協力しながらやっているところです。自治会の加入者数については何とか増えているところですが、加入率は減少しています。60数パーセントまで落ちています。比較的浦和区は高くて70パーセントを超えているところもありますが、地域によっては60パーセントを切るところも出ていることが実態です。
その中で自治会以外に私達がどういうグループを組んで連携していくことができるかということも考えなければいけないと思います。まず基本は自治会ということになるんだと思いますが、それぞれの自治会が共通してやっていることなどはもっと協力ができるのではないかというご提案については私もまさにそう思います。それをやることで本来一番やらなければいけないことに集中ができる。これは本当に大賛成ですし、それを私達もサポートしていきたいと思います。
どう役割分担をしていくかについては、自治会の皆さんとも議論していかなければならないと思います。自治会の皆さんに負担をかけているところもあると思います。逆に自治会の皆さんに頼らなければできないことが沢山あることもまた事実ですので、その中でどう役割分担していくのか。自治会は地域のつながりという強みがあり、また、NPO含め色々な違う形のグループの皆さんについてそれぞれ得意の分野がありますので、クロスしながら、それからまた行政としての信頼感を活用していくことでできることがあるかを考えているところでございます。
ただ、一点だけ言うと行政が人物の担保をとありますが、実際にはこれはできないと思います。個人情報の活用については、かなり厳しい個人情報保護の法律もありますし、目的外使用は厳しい制約があります。ただ、ある基準を、子育て支援だったらこういった資格を持っている人というのは行政にとっても分かることですけど、この人は大丈夫か大丈夫じゃないかというのは中々難しいところがあると思います。

行政から見ると一個一個小さなことを「こういうことがあるからできない」と課題を上げると四つの提案は色々な課題が正直言ってあると思います。でも、やろうと思えば乗り越えられる課題もあると思うので、その中で私達としては皆様からいただいた提案でできること、あるいは活用させてもらうこと、視点として重要なことは田中さんからご指摘いただきました(注:田中伸幸「飛び出せ!行政マン」)、どうしても行政の職員の役割分担ができてしまっているので、部局横断的な取り組みが苦手なことは間違いなくあると思います。今の時代は事務分掌を超えた部局横断的な課題も沢山あることも認識しておりますし、チームを組んで対応したいと思います。それについては少しずつでありますけど職員も私達も育成していきたいと思います。中々お金にはしにくいですけど、幹部の方は賞与で差をつけ、あまり極端な訳にはいきませんけども、そういうことも取り入れています。
皆様から見ておかしいと思うことが沢山行政にはあると思います。私は通常の公務員ではありません。皆さんから選んでいただいて特別公務員ということで、市民の目線をどれだけ行政の中に入れられるかが私の大きな仕事と思っています。皆さんからいただいている色々な視点や発想を行政の皆さんと一緒に行政の中に取り入れられるかという工夫をして、皆さんの視点をしっかり取り入れることをこれからもやっていきたいと思っています。ありがとうございました。

これだけの皆さんが一年間かけて、お仕事でお疲れになっている中で市のため、市民のためにご議論いただいたということは私達にとってもありがたいことです。私達としては申し上げたとおり毎年毎年全力を尽くしながら色々な計画に基づいて進めて参りますけど、2021年の時にもっと皆さんと夢を共有し、ビジョンを共有して、「こういう、さいたま市を皆で作ろうよ」と皆が納得してもらえるような総合振興計画を作りたいと思っています。皆さんからも今日の四つの提案だけでなく、色々な提案をいただければありがたいと思っています。
最後になりますけど、このOneさいたまの会を作っていただいて、そういった活動をしていただいている皆さんに改めて感謝と御礼を申し上げますとともに、引き続き、これで終わりではなくて、どのどんどんどん、「市はだらしないのではないか」「もっと市政はこうした方がいいよ」などを含めて提案をいただきたいと思っています。あわせて「私達もこういうようにやれますよ」「一緒にやりましょう」とこういう部分も入れていただきながら、行政と市民の皆様と事業者の皆様がもっともっと手を組んで。公務員の皆さんは手を組んで、手を組むのが若干苦手なところもありますので、そういう何とか文化を壊して新しい文化を作り上げたいと思いますけれども、そういうことも含めてやっていきたいと思います。引きつづきよろしくお願いします。今日は夜遅くまでありがとうございました。