Oneさいたまの会「聞いてよ市長!さいたま市民政策プレゼンテーション」における林田力「自殺0を目指す 明日の約束プロジェクト」の発表です。

自殺0を目指す明日の約束プロジェクト
https://www.youtube.com/watch?v=ZFZlsCm5Oik
問題意識
大目的は「さいたま市を、みんなが笑顔で、住みたい、行きたい、働きたい、さらに生きたい、産みたい、育てたいまちにしたい」。これはOneさいたまの会共通です
ところが、現実はイジメ、虐待、パワハラ、セクハラ、ブラック企業、過労死…
現代人は様々なストレスや悩み、プレッシャーにさらされています。
特に自殺に追い込まれることほど悲しいことはありません。
そこで自殺0を目指す明日の約束プロジェクトです。
ネットとリアルに明日の約束ができる場を作ります。
明日の約束があれば人は死ねません。
論語里仁篇には「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」とありますが、明日に果たすべき約束があれば死んでもいいとはならないでしょう。
明日の約束ができる場の認知・啓蒙のため、お寺を使った楽しいイベント「寺遊祭」を開催しました。

さいたま市の自殺
希望に溢れているはずの若年層の自殺割合が高い。
さいたま市では毎年約200人近くの人々が自殺で亡くなっています。
15歳から39歳までの死因の第1位は自殺。
さいたま市の若年層自殺者の割合は、全国26.3%、埼玉県28.4%よりも高い32.0%。

自殺は経済的にも損失
自殺者2万6539人が働き続けた場合に得られたはずの生涯所得額は1兆9028億円。
(国立社会保障・人口問題研究所、2010年9月7日)
さいたま市の自殺者数約200人に当てはめると約143億円。

自殺0に取り組むことは社会問題に取り組むこと
自殺の動機は、うつ状態が多いですが、生活苦や過労、家族の不和、虐待された経験など複合的な要因が重なっています。
どのような人でも順境にあれば、自殺することはないでしょう。
自殺に追い込まれるという発想が大切です。

虐待も大きな問題です。
目黒虐待死事件は大きな衝撃を与えました。
結愛ちゃんのメモには「もうおねがいゆるして ゆるしてください おねがいします」と書かれていました。
さいたま市では埼玉県警巡査が生後3ヶ月の長女を揺さぶって死なせる事件が起きました。
対策として警察力の強化がまず指摘されますが、カウンセリングの充実などソフト的な対応も。
カウンセリングの良い点は一人ひとり個別の対応になること。多様化する社会に適合。
自殺の原因もバブル崩壊後の経済難中心から、複雑化。虐待された経験も、その一つ。

明日の約束①ネット
インターネットを相談窓口として積極活用
若年層・現役世代にとって電話以上に身近なコミュニケーション手段

東京都はLINE相談を試行。若年層の相談件数が電話相談を上回る
草加市は中学校にいじめ相談の匿名通報アプリを導入
2018年版自殺対策白書はSNS自殺相談を評価
「若者を含め、対面や電話でのコミュニケーションが苦手な人を相談につなげられた、家族に聞かれたくない話がしやすい」
相談を受ける側にもメリット「①様々な専門家のチームプレーによる対応が可能、②その場に居合わせない専門家とも状況を共有して対応することが可能、③相談履歴が残るので、相談員が代わっても同じことを聴かずにすむ」

さいたま市は2018年8月22日から9月30日まで市立中学校・高等学校の生徒を対象にSNSを活用した悩み相談を実施。
この常態化や対象の拡大を期待します。

みんながゲートキーパーのエンゲージシステム
現状は相談者の質問に回答者が答える関係
行政が回答者を用意しなければならないが、そこには限界がある

次の段階は、行政はプラットフォームを提供し、参加者が回答する自律的なネットコミュニティーです。
この場合は、無責任な回答が不安です。
そこは自治会のプレゼンにありましたエンゲージシステムの仕組みを活用します。
・市が「黒子」となって回答者の身元を裏で担保
・エンゲージ(マッチング)機能
・利用者データベース
・相互レーティング機能
既に個人運営のサイトがあります(宛名のないメール)。

明日の約束②リアル駆け込み寺
学校・職場・家族など既存のコミュニティとは異なる「逃げ場所」を作ります
ここに行けば良いんだ、助けて、支えて、聞いてと言える場所、逃げ場所、居場所

先行事例:厚生労働省・平成23年度自殺防止対策事業の緊急シェルター事業

何故お寺か
お寺はコンビニよりも多い(全国のコンビニ数約5万、寺院数約7万)
アジールとしての歴史的役割(俗世と隔絶した落ち着く場所)

課題
衣食住を世話するリソース(江戸時代のように寺領百石などがある訳ではない)
信仰の場という寺院の本来の役割との調和(⇔助けを求める人には多種多様な価値観やニーズ。最も集団的規律を押し付けるべきではない人々)

寺遊祭(じゆうさい)開催
お寺やカウンセリングを知ってもらおうということで、「寺遊祭2018お寺で遊ぼう・学ぼう・笑っちゃおう」を2018年8月5日、浦和区の円蔵寺にて開催しました。
水行や落語など様々なイベントを行い、子どもたちをはじめ、大勢の人達の笑顔が見られました。
清水勇人市長も忙しい公務の合間を縫って開会式にご参加くださいました。

寺遊祭お悩み相談所
プロフェッショナル心理カウンセラー資格保有者のグループ「パッションワーカーズ」さんの協力を得て、無料お悩み相談所を開設しました。
カウンセラーさんの感想「聴いて欲しい心を持っていながら、その場所が見つけられない」という悩みを多くの方が持っていました。
寺遊祭終了後も実行委員会事務局に相談したいという電話がありました。
→お悩み相談所に需要あり

まず話を聴いてもらえる場をつくる
話を聴くだけで救われるか、物理的な生活の保障なしで解決するかという疑問は残りますが、寺遊祭お悩み相談所でも「悩みを話せる場がない」との声
カウンセリングを身近にし、その中で「駆け込み寺」のニーズを把握。

公費で医療費の一部を負担するように心の健康(カウンセリング)も支援
・カウンセリングのクーポン・パスポート
・心の定期健康診断

思い立ったらカウンセリング
カウンセリングは予約制が基本
しかし、切羽詰った相談者には、その時に相談したい

そこで、以下の仕組みを提言します。
ここに行けば相談できる、カウンセラーにつながる場所(お寺など)
クーポンにすぐカウンセリングを受けられる場所を記載
イベントでのお悩み相談所開設

「さいたま」の語源は「幸魂」(さきみたま)
幸福は複合的
喜び、楽しみ、笑いが多い状態
悲しみ、辛さ、悩みが少ない状態
寺遊祭によって、喜び、楽しみ、笑いを増やしていきたい。
駆け込み寺やカウンセリングによって悲しみ、辛さ、悩みを減らしていきたい。
名は体を表す「さいたま市」にしていきましょう。

まとめ
・ネット相談の充実
・リアル駆け込み寺の検討
・クーポンなどカウンセリング普及の支援
・寺遊祭のようなイベントを各地で開催・後援
悩む人・困った人が駆け込むことで、明日の約束を作っていける場を増やしましょう