西ゆうじ原作、ひきの真二作画『華中華(ハナ・チャイナ) 2』はチャイナドレス姿の華子が表紙。但し、チャイナドレス姿は表紙だけで、本編で着ているシーンはない。第3巻でチャイナドレスを着て接客するシーンが描かれる。華子は服やバッグなど高価な買い物をする気がないと言う。価格と品質が比例するという愚かな価格信仰に陥っていない華子は健全である。
華子の勤める中華料理店では中国企業経営者の令嬢を受け入れている。ワガママお嬢様であるが、周りは逆らえない。中国の経済発展を背景とした設定である。昭和の感覚ではついていけないだろう。しかも、向学心を持っており、金持ちの馬鹿娘ではない。
「幽霊と娘の欲望」では、お嬢様が日本にも湘南があると驚く。これに対して日本人従業員は内心で「湘南と言えば神奈川県の相模湾沿いに決まっている」と、お嬢様の無知を馬鹿にする。しかし、湘南の本家は中国である。日本人従業員が無知である。即座に楊貴妃の幽霊に突っ込まれている。
「幽霊と黄金」では華子の勤める中華料理店にテレビのグルメ番組が収録に来る。中華料理店では普通のメニューでは使わない高級食材を使った料理をレポーターに食べさせる。グルメ番組に紹介される時だけ普段よりも豪華な料理を視聴者をだますことになる。東急ホテルズなどの食材偽装と同じ問題である。
放し飼いで育てた鶏の卵が美味しい。『美味しんぼ』にも健康的な放し飼いの鶏の話がある。動物愛護の観点でも窮屈な飼育が批判されている。