西ゆうじ原作、ひきの真二作画『華中華(ハナ・チャイナ) 4』は中村華子の勤める中華料理店が海の家に出店する。現実の日本の海水浴場では海の家がクラブ化して半グレが集まり、風俗を乱すという問題が起きている。名門中華料理店の出店は海水浴場にとっても良いことである。

タイトルに中華を冠しながらも、料理はチャーハンだけである。このストイックさが良い。高級路線に走らない。逆に屋台や海の家とコモディティ化している。

華子は中華料理店に薄給でこき使われている。勤め続けても下働きばかりで料理人のスキルを高めることも期待できない。それ故に華子が隠れて別の店で料理することは完全に共感できる。一方で華子の副業は同業者を繁盛させた。オーナーの買収計画を二度も頓挫させる結果となった。

伝統的な競業避止義務の観点では華子の行動はアウトになる。しかし、物語の感覚では華子の才能を気付かず、活かそうとしない店が駄目であって、華子を非難しようとは思わない。働き方の感覚が変わってきている。

その点では闇営業が2019年に話題になったことは考えさせられる。振り込め詐欺など反社会的な半グレ集団のところに営業したことは大きな問題である。そこは強く非難できる。一方で事務所を通さずに営業したことを過度に問題視することは、事務所の芸能人支配の強化という時代に逆行する流れになる。


武蔵野線の西浦和駅から北朝霞駅の南側
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