2019年6月の読書メーター
読んだ本の数:107冊
読んだページ数:22907ページ
ナイス数:418ナイス

https://bookmeter.com/users/150366/summary/monthly
■不動産投資 これだけはやってはいけない!
マンション投資で実際は宣伝文句通りに儲からなかったという相談は若者から高齢者まであらゆる世代で見受けられます。実態が広告や説明の内容とかけ離れていたという事例が多数報告されています。
読了日:06月30日 著者:長谷川 高
https://bookmeter.com/books/2631791

■不動産投資で地獄を見た人の怖い話[リスク回避と収益アップ策]〜大家歴25年、数々の修羅場を乗り切った現役サラリーマン投資家が教える
教員や公務員、看護師らをターゲットにする理由は、ローンを組みやすい堅い職業であり、世間知らずな人が多いとされるためです。現実にマンション投資でローン返済に行き詰まった中学校の教師が部活動で集めた費用を着服した事件が起きました。投資用マンションを買う人は文字通りの鴨です。マンション投資の迷惑勧誘電話を鳥の目で見下ろしたならば蝿のたかる子羊の脚のように見えるでしょう。
読了日:06月30日 著者:加藤 隆
https://bookmeter.com/books/3843171

■不動産投資25の落とし穴《ケーススタディとポイント解説》
勧誘電話は悪質なことに最初は投資用マンションの販売とは言いません。最初は「年金収入になる」「税金対策になる」などの名目で勧誘します。しつこい迷惑勧誘電話が行われており、根負けして買わされてしまう被害者がいます。
断ったにもかかわらずしつこく電話をかけてくる。長時間にわたって電話を切らせてくれない。深夜や早朝に電話をかけられた。脅迫めいた発言があった。自宅に押しかけられ契約等を迫られたなどの被害相談があります。

読了日:06月30日 著者:藤山 勇司
https://bookmeter.com/books/4738700

■不動産投資 これは危うい[絶体絶命]46のリスト
株式や投資信託など様々な投資商品がある中で手間隙のかかるマンション投資をしたい人は多くありません。そこで普通の公務員や会社員に勧誘電話で投資用マンションを売りつけます。
勧誘業者は名簿屋などから企業や官庁の電話番号を入手して勧誘電話をかけまくります。「○○株式会社にお勤めの方に」と勧誘電話をかけています。また、駅で新入社員風の人間が「新人研修の一環です。名刺交換させてください」と言ってくることがあります。名刺交換に応じると勧誘電話がかかってきます。

読了日:06月30日 著者:不動産投資の会 プレイヤーズ
https://bookmeter.com/books/5424339

■知らないと取り返しがつかない 不動産投資で陥る55のワナ
マンション投資は基本的に赤字です。投資用マンション分譲が不動産会社の利益の根幹であり、最初からマンション投資が赤字になると分かっていても勧誘電話で売りつけます。「絶対に損をしない」「ローリスクハイリターン」などと勧誘されますが、最初から赤字です。赤字を出すことが税金対策になるとの勧誘すらあります。マンション投資は綱渡りどころか、「綱が切れそうで渡れない」というのが、率直な感想です。マンション投資は金城鉄壁に卵をぶつけるようなものです。金の無駄遣いになります。
読了日:06月30日 著者:小林 大貴
https://bookmeter.com/books/9866942

■不動産投資にだまされるな-「テクニック」から「本質」の時代へ (中公新書ラクレ)
不動産投資のビジネスモデルはガバナンスが本質的に効きにくい。不動産業者は物件を建てて消費者に売却する。物件に住むのは賃借人である。賃借人の募集などは業者の関連会社が行う。誰も真剣に物件に関わらないで済ませがちである。

読了日:06月30日 著者:山田 寛英
https://bookmeter.com/books/13205162

■やってはいけない不動産投資 (朝日新書)
藤田知也『やってはいけない不動産投資』(朝日新書、2019年)は不動産投資の問題点を電話などで勧誘されるマンション投資は消費者を欺く悪徳商法である。かぼちゃの馬車やレオパレスなど不動産業界では問題が相次いでいるが、根本的な問題は消費者に物件を買わせる不動産投資のビジネスモデルである。

読了日:06月30日 著者:藤田 知也
https://bookmeter.com/books/13756805

■下町ロケット (小学館文庫)
熱い思いで頑張れば何とかなる、やる気を見せることが大事というような昭和の精神論根性論を21世紀に拡大再生産しているような懸念がある。
主人公は実家の佃製作所を継いだ佃航平。佃製作所は取引停止や特許権侵害訴訟など大企業に翻弄され、倒産の危機に瀕していた。航空宇宙産業を目指す大企業の帝国重工は政府から大型ロケットの製造開発を委託されていた。ところが、大型ロケットのエンジンのバルブシステムは佃製作所の特許に抵触していた。
読了日:06月30日 著者:池井戸 潤
https://bookmeter.com/books/7763339

■下町ロケット
テレビドラマ化され、大ヒットした。困難に直面しながらも、皆で問題を解決する熱さに心を動かされた人は多いだろう。しかし、ピンチになると社員総出で解決するところは、ブラック企業的である。
恐らく佃製作所は良い会社で、ワタミは駄目な会社という点が、少なからぬ人の価値観だろうが、昭和の会社主義の延長に平成のブラック企業が存在する。佃製作所的なものを批判できるようにならなければ、ブラック企業は批判しきれない。
読了日:06月30日 著者:池井戸 潤
https://bookmeter.com/books/666757

■タワーマンションの真実 (The Secrets Behind High-Rise Condos)
階層ヒエラルキーは無意味でバカバカしいヒエラルキーである。タワマンにはエレベータ待ちという不便さがある。低層階住民の方がエレベータ待ちや移動時間が少ない。高層階住民はエントランスから玄関まで低層階住民よりも余計に移動させられていることになる。垂直移動を水平移動に置き換えれば、高層階は辺鄙なところに位置することになる。階層ヒエラルキーは物件の値段と価値が比例すると考える価格信仰の愚かさに囚われている。
読了日:06月30日 著者:橋本友希
https://bookmeter.com/books/11228212

■限界のタワーマンション (集英社新書)
高層階は住民の健康に悪影響を及ぼすとする。地上は無風でも上空100メートル以上では強風が吹く。その影響でタワマン高層階は微妙に揺れている。その結果、乗り物酔いのような症状になり、体調不良になりやすい。これは特に子どもに悪影響を及ぼす。タワマン高層階で生活することは動物実験に供されているようなものかもしれない。
読了日:06月30日 著者:榊 淳司
https://bookmeter.com/books/13892464

■東京五輪とスポーツ
問題とすべきは体育会のノリである。スポーツを楽しむ精神を否定するつもりはない。スポーツを楽しむ精神は、精神論根性論の体育会のノリとは異なる。むしろスポーツの世界でも批判されている。世紀の変わり目の日本サッカーではボールが飛んだ方向に全員が猛ダッシュすることを頑張ったと評価する風潮があったが、時代遅れなものになりつつある。
読了日:06月30日 著者:林田力
https://bookmeter.com/books/12689586

■働き方改革
働き方改革は昭和の働き方の改革である。昭和の働き方の改革とは頑張ることを美徳とする精神論根性論や対面コミュニケーションを重視するコミュニケーション至上主義である。これらが日本経済の生産性を下げている。アウトプットを出せば評価される仕組みに変えることである。
読了日:06月30日 著者:林田力
https://bookmeter.com/books/12689587

■華中華(ハナ・チャイナ) 4 (ビッグコミックス)
タイトルに中華を冠しながらも、料理はチャーハンだけで続ける。このストイックさが良い。高級路線に走らない。
華子は中華料理店で薄給でこき使われている。勤め続けても下働きばかりで料理人のスキルを高めることも期待できない。それ故に華子が隠れて別の店で料理することは完全に共感できる。


読了日:06月30日 著者:西 ゆうじ
https://bookmeter.com/books/446157

■図書館島 (海外文学セレクション)
オロンドリア帝国では書き記された文字を奉じる人々と語り伝える声を信じる人々の戦いが起きた。このような戦いは現実の歴史でも各地で起きてきたのではなかろうか。基本的に文字が勝ち、歴史として伝えられているのだろう。
読了日:06月30日 著者:ソフィア・サマター
https://bookmeter.com/books/12368803

■翼ある歴史 図書館島異聞 (海外文学セレクション)
最初は戦いに身を投じた剣の乙女の話である。この世界には女戦士がいないことはないが、稀な存在である。貴族の娘が好んでなるものではない。それ故にジェンダー的な偏見に悩まされる描写がある。この点で前近代的な世界を舞台にしながらも、現代的な感覚がある。一方で母親は「あなたが未開の山地で、刺青のある前科者に囲まれているところを夢に見てしまう」と心配する(55頁)。この心配は真っ当である。根拠のないジェンダーでは済まない要素もある。


読了日:06月30日 著者:ソフィア・サマター
https://bookmeter.com/books/13604159

■アルスラーン戦記〈3〉落日悲歌 (角川文庫)
ラジェンドラ王子という個性的なキャラクターが登場する。主人公を攻撃してきた敵であるが、明るいふてぶてしさは作者に愛されている。『銀河英雄伝説』のバグダッシュやフェルナーに重なる。「生きて虜囚の辱を受けず」という旧日本軍的な硬直性へのアンチテーゼとしては魅力的である。しかし、ラジェンドラは、あまりにもお調子者過ぎる。バグダッシュはシェーンコップらに嫌味を言われ続けたし、フェルナーはオーベルシュタイン配下のために裏方とならざるを得なかった。それに比べてラジェンドラに何らかの応報がないことは面白くない。
読了日:06月29日 著者:田中 芳樹
https://bookmeter.com/books/555646

■落日悲歌―アルスラーン戦記〈3〉 (光文社文庫)
隣国シンドゥラとの戦いである。アルスラーン王子はペシャワール城塞を根拠地として王都エクバターナ奪還を目指したい。ところが、シンドゥラ軍がパルスの混乱につけこみ、攻めてきた。一難去ってまた一難である。王都奪還を目指すためには、後顧の憂いを断つ必要があった。
シンドゥラは象の軍団があるなどインドをイメージしている。インドは広大な国である。いかにパルスの騎兵が精強でも、短期間に攻められるのかという疑問がある。それともシンドゥラはインド亜大陸の中の一地方の王国だろうか。
読了日:06月29日 著者:田中 芳樹
https://bookmeter.com/books/5690916

■日本茶のすべてがわかる本―日本茶検定公式テキスト
お茶に入っている渋味が良いです。免疫力が上がります。食事では甘味や辛味は摂取できますが、渋味は中々摂れません。だからお茶を飲むと良いです。

読了日:06月29日 著者:
https://bookmeter.com/books/90054

■AI白書 2019
政府はAIのルール作りで、AIが物事を判断する際、その企業に説明責任を求めることを柱とする(「AIの判断、企業に説明責任 ルール作りへ政府7原則」日本経済新聞2018年11月26日)。好き嫌いである人を贔屓し、別の人を排除するコネ組織の恣意的な判断が、AIの判断ということで正当化されてしまうことへの危惧はある。それはAIそのものよりも、運用プロセスの透明性や説明責任を強化する話になる。AIに限った話でもない。
読了日:06月29日 著者:
https://bookmeter.com/books/13260224

■人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)
私はAIの発達によって大いに便利になると考えている。一方で、それによって人間の有り様が変わるというようなものとは思っていない。計算機の普及で人間は自分で計算しなくても済むようになった。同じようにAIは、ある種の判断を下すツールと考えている。計算機によって人間の暗算能力は退化したかもしれないが、それだけである。自動車の普及で脚力が退化したことと同じである。AIの発達を過剰に恐れる話ではない。AIの脅威は騒がれ過ぎである。
読了日:06月29日 著者:松尾 豊
https://bookmeter.com/books/9545836

■キングダム 5 (ヤングジャンプコミックス)
魏との戦争になる。いよいよ中国戦国時代の国同士の戦である。伍長は旧日本軍の階級として知られているが、五人一組の長であった。中国では意味のある言葉であった。
信の組には嫌いなことはしゃべることという人物が入った。直情的な信とは合わないが、面白い。コミュ症という言葉があるが、病気ではなく、単に嫌いなだけと言えるかもしれない。安易に病気にするのではなく、嫌なことを押し付けなければ良い。
読了日:06月29日 著者:原 泰久
https://bookmeter.com/books/572516

■キングダム 4 (ヤングジャンプコミックス)
キングダム4巻は王宮の戦いである。前巻で政治や軍事の物語になったと思いきや、また超人的な個人の戦いになった。気合いで何とかする展開は萎える。
しかし、最後は剣の役割を考え、剣を使いこなす話になった。この時代は剣が武器の主役だったのだろうか。ローマ帝国では槍が主役であった。日本では槍は太平記の時代になって登場したとされる。

読了日:06月29日 著者:原 泰久
https://bookmeter.com/books/572514

■華中華(ハナ・チャイナ) 5 (ビッグコミックス)
楊貴妃の口癖はモチのロンである。勿論の意味である。華子も使うようになった。華子はメデタイくらいポジティブ志向である。他人のせいで減給になっても怒らない。痛々しい。ブラック企業のやりがい搾取のカモになりそうである。

読了日:06月29日 著者:西 ゆうじ
https://bookmeter.com/books/446159

■華中華(ハナ・チャイナ) 3 (ビッグコミックス)
「幽霊と寒がり屋」では華子が珍しく失敗する。体が温まる料理ということで唐辛子を使うが、日本人には合わない辛さであった。内臓に負担をかけずに、いい感じで温めてくれるようになるには食べ始めてから七世代くらいかかるとする。小川悦司『中華一番!極』第1巻でも日本人の母を持つキャラクターに重慶料理は辛過ぎて舌が痺れ、味が分からないと言わせている。

「幽霊と味噌」では味噌チャーハンを作る。味噌は日本の味である。味噌は落ち着く。野田サトル『ゴールデンカムイ』でも味噌を日本の料理文化と位置付けている。

読了日:06月29日 著者:西 ゆうじ
https://bookmeter.com/books/446154

■アルスラーン戦記〈2〉王子二人 (角川文庫)
ヒルメスの歪みは彼自身の心の持ちようでどうにかなるものではなく、長子単独相続の弊害である。全て総取りすることが問題である。『タイタニア』でも藩王に権力が集中し過ぎており、冷遇された藩王の兄弟が謀反を起こそうとした。
これは現実の問題である。日本では南北朝の争乱が長引いたが、天皇への忠義よりも分割相続から長子単独相続の移行期であったことが大きい。相続から排除された側が別の朝廷を旗印にして戦った。

読了日:06月29日 著者:田中 芳樹
https://bookmeter.com/books/555645

■王子二人―アルスラーン戦記〈2〉 (光文社文庫)
アルスラーンとヒルメスの二人の王子の物語である。アルスラーンとヒルメスは様々な点で対照的である。ヒルメスは悪役であるが、悪徳不動産業者や貧困ビジネス、危険ドラッグ売人、ペット引き取り屋のような単なる社会悪とは異なる。彼には彼の言い分がある。むしろ、シェークスピア『ハムレット』ではヒルメスが善玉主人公の立場になる。

読了日:06月29日 著者:田中 芳樹
https://bookmeter.com/books/5330890

■へうげもの(2) (モーニング KC)
古田織部も戦国の終焉を焦る一人であることである。茶道で名をなすならば平和な時代の方がやりやすいように思えるが、そのようには考えない。あくまで古田織部は武将茶人である。
本書では古田織部が徳川家康を怒らせている。家康はポリシーを持った人物として描かれており、織部の価値観と家康の価値観が相容れないことを予想させる。これは織部の最後につながっていくのではないか。

読了日:06月29日 著者:山田 芳裕
https://bookmeter.com/books/562657

■へうげもの(1) (モーニング KC)
物語は織田信長の家臣時代から始まる。松永弾正(松永久秀)の最後の謀反である信貴山城の戦いが起きた。平蜘蛛を抱えて自爆する有名なエピソードである。松永弾正の言葉は古田織部の最後を思うと意味深長である。本書の織田信長は新時代を作る魅力的な主君として描かれている。それ故に謀反を起こすという面白い視点を提示する。
読了日:06月29日 著者:山田 芳裕
https://bookmeter.com/books/572084

■いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)
青春ミステリ「階段島」シリーズは『いなくなれ、群青』から本書まで全6巻。映画『いなくなれ、群青』が2019年9月6日から公開される。
階段島が住みにくい現実から零れ落ちた人々が暮らす世界である。主人公の七草は高校生である。真っすぐな瞳の少女の真辺由宇に出会う。
読了日:06月29日 著者:河野 裕
https://bookmeter.com/books/8220976

■きみの世界に、青が鳴る (新潮文庫nex)
本書の中で追求される幸福は、日本の集団主義の欺瞞を明らかにするものである。「誰かの犠牲の上に成り立つなら、その犠牲を取り払わなければいけない」(80頁)。これは集団の繁栄が個々人の幸福につながるとの欺瞞への反論になる。

「ほんのささやかな喜びに意味がないなら、この世界のあらゆるものは無意味だ」(104頁)。これは集団全体の成長や発展を目指すことへの反論になる。逆に個の幸福を重視する。
読了日:06月29日 著者:河野 裕
https://bookmeter.com/books/13706096

■ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川つばさ文庫)
本書は映画化され、2017年に公開された。2019年6月28日に「金曜ロードショー」でテレビ放送された。映画は原作の五章の中の三章を取り上げる。小説の一つの映画作品にまとめるためには大胆なカットも必要だろう。一方で映画は原作以上に3人組に焦点をあてる。俯瞰的な視点を持ちやすい小説と異なり、映像作品では中心的なキャラクターが必要なのだろうか。

読了日:06月29日 著者:東野 圭吾
https://bookmeter.com/books/12282469

■ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)
第一章「回答は牛乳箱に」、第二章「夜明けにハーモニカを」、第三章「シビックで朝まで」、第四章「黙祷はビートルズで」、第五章「空の上から祈りを」の五章構成。一つの章が一つの悩み相談となるオムニバス的な構成である。しかし、完全なオムニバスではなく、登場人物達は児童養護施設を軸につながっていた。

読了日:06月29日 著者:東野 圭吾
https://bookmeter.com/books/8337959

■ナミヤ雑貨店の奇蹟
東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は「東野圭吾史上、最も泣ける作品」と評される小説である。強盗犯の3人組が古い家に逃げ込む。そこは悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。既に廃業していたが、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。3人は戸惑いながらも当時の店主・波矢雄治に代わって返事を書いていく。
読了日:06月29日 著者:東野 圭吾
https://bookmeter.com/books/4646593

■華中華(ハナ・チャイナ) 2 (ビッグコミックス)
「幽霊と黄金」では華子の勤める中華料理店にテレビのグルメ番組が収録に来る。中華料理店では普通のメニューでは使わない高級食材を使った料理をレポーターに食べさせる。グルメ番組に紹介される時だけ普段よりも豪華な料理を視聴者をだますことになる。東急ホテルズなどの食材偽装と同じ問題である。
放し飼いで育てた鶏の卵が美味しい。『美味しんぼ』にも健康的な放し飼いの鶏の話がある。動物愛護の観点でも窮屈な飼育が批判されている。

読了日:06月28日 著者:西 ゆうじ,ひきの 真二
https://bookmeter.com/books/477282

■人生の最終段階医療裁判
家族の一部の意見で治療中止がなされれば、人間らしい医療を受ける権利が奪われかねません。患者の自己決定権の未来がかかる林田医療裁判の本質を考えます。

読了日:06月28日 著者:林田力
https://bookmeter.com/books/12878660

■警察不祥事
警察権力の一方的かつ安易な介入を許さない取組みが重要となっています。事件を隠蔽する体質の組織が社会から非難されることは当然です。

読了日:06月28日 著者:林田力
https://bookmeter.com/books/13153716

■王都炎上・王子二人 ―アルスラーン戦記(1)(2) (カッパ・ノベルス)
パルスはイスラム化されなかったペルシアという感じである。十字軍をモデルとしたルシタニア軍の野蛮さ、傲慢さが描かれる。西欧中心の歴史観とは異なる視点を提供する。序盤は超人的な武勇を持つ人間の活躍があるものの、あくまで人間の物語であった。次第に超自然的存在が出てくる。

読了日:06月27日 著者:田中 芳樹
https://bookmeter.com/books/556332

■王都炎上―アルスラーン戦記〈1〉 (光文社文庫)
アルスラーンがナルサスを臣下にするシーンが面白い。ナルサスは宰相の地位では釣られない。本人が喜ぶものを提示しなければならない。自分の価値観で相手を推し量ってはならないし、世間一般の価値観を当てはめてもいけない。アルスラーンは、それができた。これだけでも名君の素質がある。
ナルサスは『銀河英雄伝説』で言えば首から下も役に立つヤン・ウェンリーになる。ラインハルトはバーミリオン会戦後の会見で歴史学者として招聘すれば、ヤンの心を動かせたかもしれない。

読了日:06月27日 著者:田中 芳樹
https://bookmeter.com/books/4774190

■アルスラーン戦記(1) (講談社コミックス)
田中芳樹『アルスラーン戦記』は中世ペルシアに似た国パルスを舞台にした架空歴史ファンタジー小説。王太子アルスラーンが主人公。西ヨーロッパの十字軍に似たルシタニア軍の迎撃が初陣となったが、パルス軍内部の裏切りにあり、敗走する。荒川弘により漫画化され、アニメ化された。

読了日:06月27日 著者:荒川 弘
https://bookmeter.com/books/8005438

■麻雀放浪記2020 下 (近代麻雀コミックス)
映画に杜役で出演するピエール瀧はコカインを使用したとして麻薬取締法違反容疑で逮捕された。しかし、他出演作品の自粛とは一線を画し、ピエール瀧出演シーンをノーカットで劇場公開した。警察の横暴や個人情報無視など権力批判が鋭い作品である。もし映画が公開中止となったら、公開中止とするための策略ではないかと陰謀論に力を与えたくなる作品である。
読了日:06月27日 著者:清水 洋三,阿佐田 哲也
https://bookmeter.com/books/13594252

■麻雀放浪記2020 上 (近代麻雀コミックス)
2020年の日本は監視社会化したディストピアである。監視カメラやマイナンバーによる監視社会化が進み、警察はデモ参加者に殴る蹴るの暴力を加える。東京オリンピックは戦争で中止された。オリンピック会場予定地ではオリンピックの代わりにAIと人間を麻雀で戦わせる麻雀世界大会が開催されることになり、坊や哲が参加する。エンジニアの林田(矢島健一)が開発したAI搭載アンドロイド(ベッキー)が人間の参加者を迎え撃つ。
読了日:06月27日 著者:清水 洋三,阿佐田 哲也
https://bookmeter.com/books/13592593

■へうげもの(9) (モーニング KC)
利休の切腹である。重要人物の最後をドラマチックに描く。豊臣秀吉は古田織部に究極の選択を突き付ける。そこで武士を捨てても家柄が残る織田有楽との違いを感じる。古田織部は後に利休のような道を歩むことになるが、その時は何者かになったのだろうか。
利休亡き後は織部が筆頭茶頭になる。このために保身に走り、師匠を売ったと蒲生氏郷や細川忠興からは憎まれる。織部自身も茶道頭となると務めになるため、自分が好きということでしていたこととは異なる面白くなさを感じている。
読了日:06月25日 著者:山田 芳裕
https://bookmeter.com/books/572241

■へうげもの(7) (モーニング KC)
信雄は秀吉の命に従わず、取り潰された。これはあっさり描かれることが多いが、本書では頑固な抵抗があったとする。信雄に仕える織田長益が意地を通す。長益は堅苦しいのは嫌いと主張する。たとえ自分の好きな南蛮趣味でも、それだけが強制される世界は好まない。ここには自由を好む人の筋がある。長益は出家し、織田有楽斎が誕生する。
そのような有楽を見て織部は、武人として生きるか数奇者として生きるか黒白をつけなければならない時が来るかもと考える。これは、その後を暗示している。
読了日:06月25日 著者:山田 芳裕
https://bookmeter.com/books/578004

■へうげもの(6) (モーニング KC)
織部は利休を越えようと意気込むが、利休は織部に厳しい発言をした。意気消沈する織部であるが、利休も織部に学んでいた。面白さこそ価値である。面白くなければ楽しくない。
織部の侘びの追求が縄文文化になることは面白い。大和朝廷が登場する前の文化である。また、織部は仏像の造形を現実の人間ではあり得ないと爆笑する。権威に囚われない姿勢である。
読了日:06月25日 著者:山田 芳裕
https://bookmeter.com/books/562617

■華中華(ハナ・チャイナ) 1 (ビッグコミックス)
徳島県から横浜中華街に出てきた女性・中村華子が楊貴妃の幽霊に導かれて中華料理人を目指す料理漫画である。チャーハンという庶民的な料理を工夫する点で好感が持てる。価格と味が比例するという高価な料理を有り難がる愚かさはない。
中華鍋は使い込むことで味が出る。この点も高価なものが価値があるという価格信仰の愚かさに陥っていない。
読了日:06月25日 著者:西 ゆうじ,ひきの 真二
https://bookmeter.com/books/477285

■闘将(たたかえ)!!拉麺男(ラーメンマン) (第2巻) (ジャンプ・コミックス)
かなり巨大な敵勢力もあるが、基本的に一話完結である。この一話完結形式のために無理が出ていると感じる。悪人が別の話ではラーメンマンを助ける味方になっている。明らかに死亡したキャラクターが別の話では生存している。破門されても何事もなかったのように戻っている。もっともこれは描写がないだけで筋は通るが。シリアス色が強い作品である分、逆に強烈なギャグに感じる。
読了日:06月24日 著者:ゆでたまご
https://bookmeter.com/books/396269

■ゴールデンカムイ 3 (ヤングジャンプコミックス)
主人公達は金塊の行方探しを一旦お休みして鹿狩りが中心になる。動物愛護精神が高まる現代では、狩りは批判される趣味になっている。自分達は絶対的な安全圏にいて、動物を追い詰めて殺す狩りを良い趣味とは言いにくい。それでも本作品ではアシリパは生命と向き合っている。ヒグマのように人間が絶対優位とは言えない最後の時代と言えるだろう。

読了日:06月24日 著者:野田 サトル
https://bookmeter.com/books/9702083

■なぜ最近の若者は突然辞めるのか
突然辞めてしまう若者は昭和の常識に絶望した結果である。たとえば上司が送られたメールを見落としたケースがある。見落とした上司が悪いにも関わらず、「メールを送ったら一声かけろ」と部下に逆切れする。これは不合理極まりない。一声かけなかった方が悪いと言うならば、メールを送る意味がない。メールには履歴が残るという意味がある。

読了日:06月23日 著者:平賀 充記
https://bookmeter.com/books/13866152

■さいたま市議選争点
薬物犯罪と動物虐待は近接する政治課題である。米国アラバマ州では薬物関係者が飼育するリスにメタンフェタミン(結晶状覚せい剤)を与え、狂暴化させていた(「【映像】覚せい剤を与えられ“凶暴化“ 米の家宅捜査で発見したリス」アフロ2019年6月19日)。薬物関係者がリスを「番犬」の代わりにしようと考え、攻撃的になるようメタンフェタミンを餌と一緒に与えていたという(「麻薬でハイになった「番リス」、米警察が押収」AFPBB News 2019年6月20日)。

読了日:06月23日 著者:林田力
https://bookmeter.com/books/13550473

■電柱のないまちづくり―電線類地中化の実現方法
無電柱化には電力一家の独占利権を打破する効果があると考える。日本で無電柱化が進まない理由の一つに電力会社や系列企業に無電柱化のインセンティブが働かないことがある。ここでも既得権の打破が必要である。無電柱化は環境以外にも考える要素がある問題である。

読了日:06月23日 著者:電線のない街づくり支援ネットワーク
https://bookmeter.com/books/666727

■無電柱革命 (PHP新書)
一般に無電柱化の目的は景観とされる。それに加えて防災目的がある。災害時に電柱が倒れて害を及ぼし、さらに復旧の妨げになるという問題である。阪神・淡路大震災の被災者へのアンケートでは、回答者の76%が倒壊した電柱で被害に遭ったとする。無電柱化は欧米だけでなく、中国や韓国でも進んでいる。いつの間にか日本は後進国に転落している。これには「電柱を残すことが昭和のロマンがあっていい」という感覚があるのではないだろうか。働き方改革やシェアリングエコノミーが進まないことと共通する問題である。

読了日:06月23日 著者:小池 百合子,松原 隆一郎
https://bookmeter.com/books/9797211

■空母いぶき (6) (ビッグコミックス)
自衛隊の離島奪還作戦では住民保護の視点が抜けていると指摘される(「南西地域の自衛隊強化 住民保護 二の次 軍事衝突なら島中戦場 避難計画「自治体責任」」琉球新報2019年6月23日)。
漫画『空母いぶき』では日本領土の離島を占領した中国軍が住民を公民館などに集めたために自衛隊の反撃による住民被害は結果として抑制された。住民保護の視点は抜け落ちている日本の公務員にとって、住民被害が出るか出ないかは外国軍の理性頼みなのかもしれない。
読了日:06月23日 著者:かわぐち かいじ
https://bookmeter.com/books/11457744

■すぐに使える英会話 超入門編
妻鳥千鶴子『12日間完成!世界中で使える! 今から「話せる人」になる!すぐに使える英会話 超入門』(Jリサーチ出版、2019年)はタイトルの通り、英会話の入門書である。本書が目指すことは日常会話で使うであろうフレーズを身につけることである。本書のフレーズが自分の言葉として出てくるようになれば、かなり話すことができるようになるだろう。フレーズから入るという点で英語の学習書ではなく、文字通り英会話の学習書である。

読了日:06月23日 著者:
https://bookmeter.com/books/13676433

■キングダム 3 (ヤングジャンプコミックス)
秦国王・政の反撃が始まる。表紙は楊端和。政らは山の民に同盟を結ぼうとするが、逆に殺害されそうになる。政の言葉が冴える。統一を目指した始皇帝の理想が語られる。国境があることが、イザコザの原因との指摘は、現代米国の国境警備隊への人権侵害を見れば納得できる。一方で巨大権力による統一は、巨大権力が腐敗した場合の修正ができないという問題がある。

読了日:06月23日 著者:原 泰久
https://bookmeter.com/books/572510

■警察不祥事
自白強要の取り調べが繰り返される理由は、日本警察にとって手段ではなく、目的になっていることである。絶対的に優位な立場から被疑者をいたぶることを楽しんでいる。そこに支配欲と優越感を感じている。被疑者をいたぶることである種の全能感と無根拠な自信、嗜虐心が成長する。警察官の屈折した精神が育まれる一因になっている。
読了日:06月22日 著者:林田力
https://bookmeter.com/books/13153716

■キン肉マン 3 (ジャンプコミックス)
『キン肉マン』のラーメンマンは中国出身の超人という設定であった。本作品も中国が舞台である。ラーメンマンの弁髪は、かつての伝統的な中国人のイメージであった。しかし、これは満州人の王朝である清朝が漢民族に強制したもので、漢民族の文化ではない。21世紀に中国出身の超人を設定するならば弁髪にしないだろう。民族意識に無頓着であった昭和で成立するキャラクターである。

読了日:06月22日 著者:ゆでたまご
https://bookmeter.com/books/6998580

■闘将!! 拉麺男 2 (集英社文庫(コミック版))
『キン肉マン』のラーメンマンは当初、残虐な超人であった。これに対して本作品では辛い過去があり、非道を憎む存在である。修行によって強くなるが、まだまだ未熟なところを残している。『キン肉マン』では他のアイドル超人と一歩引いた成熟した存在に描かれており、ラーメンマンの人間的感情は新鮮である。

読了日:06月22日 著者:ゆでたまご
https://bookmeter.com/books/427977

■闘将!! 拉麺男 1 (集英社文庫(コミック版))
『キン肉マン』のキャラクターのラーメンマンを主人公とした格闘漫画。『キン肉マン』と異なり、ギャグ色はない。また、超人という言葉は出てくるが、武道を究めた者を意味し、『キン肉マン』のような人間離れした存在ではない。
読了日:06月22日 著者:ゆでたまご
https://bookmeter.com/books/427976

■五等分の花嫁(1) (講談社コミックス)
中野一花、二乃、三玖、四葉、五月の五つ子がヒロイン。2019年第1四半期にアニメが放送され、『かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦』と話題を二分するほどの人気であった。TVアニメ第2期の制作決定が2019年5月5日に発表された。
冒頭では主人公が五つ子の誰かと結婚するシーンが描かれる。そこから高校時代の話に戻る。このためにラブコメ色の強い作品との先入観を持っていた。しかし、第1巻は学生の日常ギャグ漫画色が強い。ハーレム物かと読まず嫌いの人も読むと楽しめるだろう。
読了日:06月22日 著者:春場 ねぎ
https://bookmeter.com/books/12264714

■冤罪弁護士
冤罪は警察の人権を無視した取り調べによって生まれる。「腰痛の被疑者にきつい姿勢を強要」「病気の薬を飲ませない」などである。鹿児島県警の志布志事件では親族のメッセージに見立てた三枚の紙を無理やり踏ませて自白を強要する踏み字が行われた。

読了日:06月21日 著者:今村 核
https://bookmeter.com/books/81202

■不当逮捕レビュー
官僚社会には限度という言葉がない。ルールが野心を押しとどめなければ、市民の安全はあり得ない。行き着く先は絶対主義の専制である。個々人の自由とは永遠に相容れない。そこを腹に据えて対応するしかない。どちらの世界に生きたいかということである。寛容であるべきことと、寛容であるべきではないことがある。冤罪や警察不祥事に寛容であってはならない。

読了日:06月21日 著者:林田力
https://bookmeter.com/books/12630913

■警察不祥事
明日は我が身と言えるほど日本には人権侵害や冤罪の要素が溢れている。「身に覚えのない罪に問われるということは、自分自身の人格と異なる『犯罪者』という烙印を押され、一生あるいは亡くなった後も背負っていくということです」(村木厚子「『市民の会』の活動で再審ルールの実現を」救援新聞2019年6月5日)
布川事件冤罪被害者の桜井昌司さんは「捜査官が嘘を言って来て、一般常識に反する検察官による証拠の独占が行われている司法が冤罪を生む」と語る(「茨城・布川国賠訴訟 警察・検察に賠償命令」救援新聞2019年6月15日)

読了日:06月21日 著者:林田力
https://bookmeter.com/books/13153716

■キングダム 2 (ヤングジャンプコミックス)
前半が個人バトルで、後半が歴史作品らしくなる。どちらも山の民という異なる文化集団が重要な存在として登場する。漢民族中心、農耕民族中心の歴史認識を改める流れに本作品も属する。

前半の個人バトルは歴史漫画を読みたい人には微妙である。それが歴史ファン以外にファン層を広げ、一般受けする要因だろうか。バトルの内容は、やる気の問題で決着する昭和の精神論根性論的で萎える。豊富な訓練をして実力があっても実践経験の乏しさで敗北しかねないという真っ当な話であるが、気合で解決したように読まれてしまいそうである。
読了日:06月21日 著者:原 泰久
https://bookmeter.com/books/572509

■シェアライフ 新しい社会の新しい生き方
本書が貨幣だけに交換価値があるとする思想を批判することは興味深い。私は消費者として商品の価格と品質が比例するという拝金主義的発想の愚かさを主張してきた。自分が欲しいものではなく、自分に価値を提供するものでもないのに、価格が高いということでありがたがることは愚かである。自分が楽しむために消費する私にとって高価格を喜ぶ拝金主義的発想は理解できないものであるが、貨幣だけに交換価値があるとする思想が根底にあると分かりやすい。
読了日:06月21日 著者:石山 アンジュ
https://bookmeter.com/books/13534009

■シェアリング・エコノミー ―Uber、Airbnbが変えた世界
シェアリングエコノミーは試験段階から、スピードと拡張性をもって真の変革への移行が期待される時代に入った。そこでは人の生き方を劇的に変化させる。モノが溢れる社会を豊かさとする昭和的な価値観に対し、必要なものがあれば十分であり、家も、仕事も、子育ても、誰かとシェア(共有)すればいいという価値観が生まれ、支持されるようになっている。
読了日:06月21日 著者:宮崎 康二
https://bookmeter.com/books/9788513

■シェアリングエコノミー
シェアリングエコノミーは一つの組織に縛られず分散させる効果がある。分譲住宅を購入せず、シェアハウスに住むことは何十年もの住宅ローンに束縛されない。クラウドソーシングのような働き方のシェアは収入や肩書き、人間関係、やりがいなどの依存先を複数に分散する。まだまだ日本社会には、村社会的な体質が残っており、家族的経営を謳うブラック企業なでによって拡大再生産されている。シェアリングエコノミーは必要な時に必要な物を介してだけ結びつくという人間関係の希薄化や合理化というメリットこそ求められているように感じる。
読了日:06月21日 著者:アルン・スンドララジャン
https://bookmeter.com/books/11253524

■警察不祥事
警察不祥事は、何故、そのような状況になったのか、根本的な原因を探る必要がある。すぐにまた再発する可能性があるからである。広い視野から考察し、根本的な対策をするようにする。

読了日:06月21日 著者:林田力
https://bookmeter.com/books/13153716

■大正電氣バスターズ 〜不良少女と陰陽師〜(1) (プリンセス・コミックス)
物語の東京では凶悪犯罪が多発していた。現場付近には必ず「天狗」が現れるとの噂があった。本作品は人間に憑く魔物を退治するが、それほど超自然的ではない。魔物に憑かれた人間の主張は悪人の主張と変わらない。現代ならば、だまし売りの悪徳業者や迷惑勧誘電話営業、危険ドラッグ売人、ペット引き取り屋などが魔物に憑かれているとなるだろう。

読了日:06月18日 著者:杉山小弥花
https://bookmeter.com/books/13723453

■SDGs
私は住み続けられるまちづくりのゴールを言葉通りのものと受け止める。即ち住み続けられるようにすることを訴えた。エスディージーズは誰一人取り残さないを合言葉にしている。住み続けられない人、追い出される人が出る開発は、取り残される人が出る開発である。エスディージーズの持続可能な開発ではない。
この視点は重要である。多数の人が同じような問題を抱えていると取り上げられやすい。これに対して個人的な不合理は当事者限りのものとして我慢を余儀なくされがちである。
読了日:06月18日 著者:林田力
https://bookmeter.com/books/13969974

■麻酔科医ハナ(4) (アクションコミックス)
外科漫画が主人公に天才的な能力を持たせる傾向があるに対し、ハナは医者としては普通の存在である。これも外科手術のように困難な課題を克服することよりも、手術の前提として着実な実施が求められる麻酔というジャンルに適している。
読了日:06月16日 著者:なかお 白亜
https://bookmeter.com/books/5442130

■麻酔科医ハナ(2) (アクションコミックス)
『麻酔科医ハナ』は麻酔科医という専門的分野を扱う点が特徴である。麻酔科医の松本克平が監修しており、麻酔科医の使う特殊な器具など専門的な描写も多い。一般的な医療知識を十分に持っている読者にとっても新鮮な内容になっている。
読了日:06月16日 著者:なかお 白亜
https://bookmeter.com/books/414558

■麻酔科医ハナ(3) (アクションコミックス)
臓麻酔の経験や助教採用などハナの成長が描かれる一方で、先輩麻酔科医達の描写も深める。ハナの指導医で優れた技術を有している火浦も不安を抱えていることが明らかになり、麻酔事故で患者を亡くしたトラウマのある小早川が過去と向き合う動きを見せる。明るくてドジなハナならば深刻な状況に置かれてもコメディーになるが、先輩麻酔科医達の話はシリアス色が強まる。麻酔科医の悩みや成長を描く今後に注目である。
読了日:06月16日 著者:なかお 白亜
https://bookmeter.com/books/3021351

■麻酔科医ハナ (1) (アクションコミックス)
麻酔科医の深刻な状況を『麻酔科医ハナ』も反映している。物語の冒頭でハナは長時間労働・安月給・セクハラに耐えかねて辞職を決意した。また、麻酔科医を見下す外科医との軋轢も描写している。
読了日:06月16日 著者:なかお 白亜
https://bookmeter.com/books/440123

■風と雲と虹と NHK大河ドラマ・ストーリー
反乱を起こした平将門は公を否定する。驚いたことに、これは新自由主義と通じるものがある。将門の「公」は、公共性という意味での「公」ではなく、一つの私的権力に過ぎないものである。新自由主義は公共性を解体すると批判されるが、「公」と言っても所詮は誰かが誰かを支配するものという認識があるためである。

読了日:06月16日 著者:日本放送出版
https://bookmeter.com/books/11029456

■ハンバーガー
林田力『ハンバーガー』(Amazon Kindle 2019年6月14日)はハンバーガーのグルメレポート。ハンバーガーは通常、一個食べれば良いところが魅力である。実は一個だけでは物足りなさが残るが、それが良い。飽食は虚しいだけである。夏目漱石『草枕』には「うまいものも食わねば惜しい、少し食えばあきたらぬ。存分食えばあとが不愉快だ」とある。本当に腹いっぱい限界まで食べると後が不愉快になる。古代ローマでは美食を続けるために嘔吐したとされるが、愚の骨頂である。
読了日:06月16日 著者:林田力
https://bookmeter.com/books/14047503

■YELLOW (1) (小学館文庫)
日本人には日中の共同を本気で考えている人物もいるが、彼らを善玉とは言い難い。彼らは阿片の密売で得た金塊を軍部から奪い、米国に提供することで日本有利な講和を結ぼうとしている。
その意味では冷笑的な人物に感情移入したくなる。冷笑的な人物が熱血漢に影響されて熱血になるならば興醒めになる。冷笑的になるだけの過去を抱えているから、冷笑的になる。そこは何の解決もなく、目の前の問題を解決するために一致団結となるならば、昭和的なステレオタイプのつまらない物語になってしまうだろう。

読了日:06月16日 著者:宮崎 信二,かわぐち かいじ
https://bookmeter.com/books/88966

■Yellow 1 上海に立つ (ビッグコミックス)
タイトルのYELLOWの意味は第1巻では不明である。アヘンの密売で得た黄金のことだろうか。依存性薬物を収益にしている点で日本軍に何らの正統性もない。近代中国の苦難は阿片戦争から始まった。日本軍も阿片を密売していたならば、日本は欧米の植民地主義とは異なると言えなくなる。この視点は危険ドラッグが社会問題になった現代でも重要である。
読了日:06月16日 著者:宮崎 信二
https://bookmeter.com/books/1110699

■インベスターZ(5) (モーニング KC)
選択と集中が論じられる。あれもこれもではなく、あれかこれかである。右肩上がりの昭和の高度経済成長の感覚に固執すると失敗する。やらないという選択が重要である。
さらにバブル経済が警告される。自分が良いと思うものに投資することは良いが、皆が同じ方向を向いて殺到するとバブル経済となり、破裂する。
読了日:06月15日 著者:三田 紀房
https://bookmeter.com/books/8225033

■ハーバードはなぜ仕事術を教えないのか
本書はハーバードでは会社の利益よりも消費者の安全を優先させることを教えているとする。その実例がジョンソン&ジョンソンによる頭痛薬「タイレノ―ル」の全品回収である。これによって信頼を回復させた。これは素晴らしい発想である。

私は隣地建て替えという不利益事実を隠して新築分譲マンションをだまし売りされた経験がある。この経験があるために経済優先の風潮に疑問を持ち、良く生きたいと考えている。ところが、ビジネス世界の総本山であるハーバードビジネススクールでは消費者優先のビジネスを教えている。

読了日:06月15日 著者:佐藤智恵
https://bookmeter.com/books/9698098

■ユダヤの商法―世界経済を動かす (1972年) (ベストセラーシリーズ)
1970年代の書籍であり、古さを感じさせる。契約は守らなければならないという点は、最初は調子良いことを言うが、都合が悪くなると有耶無耶にする日本人への批判として現代でも意味がある。しかし、何が何でも契約を守る方向が良いとは思えない。能力的にアウトプットを出せない相手には清算的な方向が良いだろう。これはマンションだまし売りを消費者契約法の売買契約取り消しで対応した私には実感がある(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。
読了日:06月15日 著者:藤田 田
https://bookmeter.com/books/25925

■ユダヤの商法―世界経済を動かす (ワニの本 197)
既成概念に囚われていたら、日本マクドナルドは誕生しなかった。既成概念を吹っ飛ばすような柔らかい脳味噌が必要である。これは人工知能やシェアリングエコノミーが普及しつつある現在にも重要である。日本社会では対面コミュニケーションに価値があるというようなコミュニケーション至上主義が害悪になる。

読了日:06月15日 著者:藤田 田
https://bookmeter.com/books/469396

■ユダヤの商法(新装版)
藤田田『ユダヤの商法 世界経済を動かす』(ベストセラーズ、2019年)は実業家によるビジネス書である。著者の取引相手のユダヤ商人の考え方の紹介が主であるが、著者自身のビジネス論もある。著者は日本マクドナルドの創始者として知られている。著者にとってはマクドナルドもOne of themなのだろうが、どうしてもそこに興味が向かうことはやむを得ない。

読了日:06月15日 著者:藤田 田
https://bookmeter.com/books/13654962

■インベスターZ(4) (モーニング KC)
主人公の投資は、それなりに経済を勉強しているものの、物語はギャンブル的に描かれる。カイジの雰囲気が出る。それに比べるとインベスターPは地に足がついた真っ当さを感じる。こちらをメインとした方が健全な投資漫画になるのではないか。
救いは主人公もインベスターPも自分が良いと思ったものに投資することである。全体の利益や長期的視点で我慢することはしない。ケインズの美人投票のように他人がどう思うかを優先させない。

読了日:06月15日 著者:三田 紀房
https://bookmeter.com/books/8095428

■ドラッカーから学ぶ多角化戦略~御社の閉塞感を打ち破る多角化手引書~
選択と集中は多角化を否定し、本業に回帰することとの理解もされるようになった。それがドラッカーの意図した選択と集中ではないとの主張は正しい。それは良いが、財テクや企業買収による多角化失敗の反省が不十分な状態では開き直りの道具として使われる危険がある。そのような意味で多角化が正当化されることは本書の意図ではないだろう。
読了日:06月14日 著者:藤屋 伸二
https://bookmeter.com/books/9815750

■ドラッカーから学ぶ多角化戦略
本書は本業にとらわれるなと主張する。事業の本質は顧客のニーズに応えていくことである。創業時からの事業に固執するならば、顧客ニーズの変化に対応できなくなる。それが本業にとらわれるなという意味である。
本書の主張は支持できるが、立ち位置をしっかり理解する必要がある。日本企業の多角化と言えばバブル経済で不動産購入など財テクに走った企業を連想する。また、最近では企業買収で見かけ上は急成長した企業を連想する。どちらも失敗と位置付けられる。これらに比べれば、本業重視の経営姿勢は堅実であり、肯定的に評価できる。

読了日:06月14日 著者:藤屋 伸二
https://bookmeter.com/books/11459900

■東急不動産だまし売り裁判―こうして勝った
「東急リバブル東急不動産は何も分かっていない」
消費者はため息をついた。不利益事実を隠したマンションだまし売りという事実を軽く見過ぎている。消費者をクレーマー扱いする姿勢こそが、東急不買運動を煽っている。消費者を欺いて問題物件を販売することが、それほど面白いか。消費者の反発を考えていないのか。見通しが甘すぎる。消費者は譲れないラインで争っている。不動産は一生に一度あるかないかの買い物である。「心臓を差し出せ」と言われて差し出す人間がいるか。当事者にとってはそのレベルの話である。
読了日:06月14日 著者:林田 力
https://bookmeter.com/books/213921

■インベスターZ(3) (モーニング KC)
物語的にインベスターPは主人公の引き立て役になりそうであるが、こちらの方が投資物語の本道に感じる。
道塾学園投資部は他人の資金で投資している。金額も莫大であり、現実感がない。彼らが運用する金額が動くだけで市場に影響を及ぼしてしまう。非現実的な設定である。これに対してインベスターPは自分達の資金で投資する。金額も小さい。こちらの方が消費者には有益な投資物語になる。
読了日:06月11日 著者:三田 紀房
https://bookmeter.com/books/7968348

■ゲノム編集の光と闇 (ちくま新書)
倫理の立脚点は選別される側の尊厳になるだろう。この点では本書が紹介した内閣府総合科学技術・イノベーション会議の生命倫理専門調査会「ヒト 受精胚へのゲノム編集技術を用いる研究について(中間まとめ)」(2016年4月)の以下の記述が重要になる。「遺伝子の総体が過去の人類からの貴重な遺産であることを考えると、疾患の原因となる遺伝子を次世代に伝えないという選択よりも、疾患を受け入れられる社会を構築すべきであるとの考えもあり、広く社会の慎重な議論が必要である」

読了日:06月07日 著者:青野 由利
https://bookmeter.com/books/13434736

■日本銀行「失敗の本質」 (小学館新書)
本書は政府の財政赤字を日本銀行に押し付け、紙幣をじゃんじゃん刷れば良いという非論理的で非科学的な主張を日本軍の精神論根性論と重ねて批判する。私は本書の批判に賛同する。無限に湧き出る魔法の壺は存在しない。借金は後に続く誰かが支払わなければならない。

読了日:06月07日 著者:原 真人
https://bookmeter.com/books/13595808

■ヒトラーとドラッグ:第三帝国における薬物依存
ナチス・ドイツの異常性を薬物依存で説明する本書はナチス批判の効果的な書籍になる。薬物依存によって妄想的になり、現実を理解できない非理性的な社会になった。ネオナチなどナチス・ドイツを賛美する思想が問題になっているが、その正体を薬物依存症とすることは、これ以上ない強力な反論になる。
日本では暴走族がハーケンクロイツを掲げるなどヤンキーとナチスに親和性がある。それは依存性薬物という共通項があると言えるだろう。
読了日:06月07日 著者:ノーマン・オーラー
https://bookmeter.com/books/13069307

■アイドル国富論: 聖子・明菜の時代からAKB・ももクロ時代までを解く
アイドルを日本経済と絡めて論じた書籍である。本書は市場主義を受け入れる程度のマッチョさを持ちつつも、グローバルエリートを目指さないヘタレマッチョ達がアイドルを支持すると分析する。むしろ私は昭和の精神論根性論や集団主義のマッチョを否定する人々がアイドルを支持していると考える。
読了日:06月07日 著者:境 真良
https://bookmeter.com/books/8318431

■五つ星をつけてよ (新潮文庫)
学校に通う少女を主人公とした作品がある。自分の学校生活と比べると、友達グループの存在感が大きいと感じた。それは子ども達を幸せにするものではなく、負担になっている。この息苦しさは耐え難い。昭和の集団主義が先祖帰りした感がある。今の子は可哀想である。この点でもインターネットという別世界があることは救いである。
インターネットにも勿論、問題はある。それは本書でも描かれているが、問題があることはリアルのコミュニケーションも同じである。問題があることを認識した上でインターネットの世界があることは救いと感じる。
読了日:06月07日 著者:奥田 亜希子
https://bookmeter.com/books/13706594

■五つ星をつけてよ
インターネット上の口コミサイトの評価を確認しなければ買い物できない女性を主人公とする。情報化社会に振り回されることは本末転倒である。他人がどう思うかよりも、自分が良いと思ったことを買うことが賢い消費者である。それは正しいが、この話の奥深いところは安直なインターネット批判に走らないことである。

インターネットがない時代は、口コミは本当の口コミであった。そこでは狭い人間関係の中の影響力の大きい人の意見に支配されていた。それに比べればインターネットのレビューは多様である。
読了日:06月07日 著者:奥田 亜希子
https://bookmeter.com/books/11183945

■不当逮捕レビュー
やはり取り調べは全て可視化して被疑者や被告人側がアクセスできるようにする必要がある。それだけ警察官の取り調べが信用出来ないということである。警察組織では自我を殺そうと意識する余り物事の理非を判断する能力が著しく低下しているのではないか。人権意識は糸の切れた凧どころか、糸が切れて地面に落っこちて、骨の折れた凧のような状態である。戦略的な意味も、戦術的な必要も無視して、破壊者の牙をそこかしこに突き立てているだけではないか。
読了日:06月07日 著者:林田力
https://bookmeter.com/books/12630913

■警察不祥事
鹿児島県警の志布志事件は選挙違反の冤罪事件であるが、長時間の取り調べや自白強要が問題になった。問題は法律よりも行政にある。あまりにも杜撰で保身と無能ばかりの行政に原因がある。行政改革は絶対に必要である。税金を食べるだけの行政マインドを消費者感覚から改めさせなければならない。

読了日:06月07日 著者:林田力
https://bookmeter.com/books/13153716

■へうげもの(5) (モーニング KC)
侘びを深める。千利休は砂糖をつけて食べるなど、素材を味わえない者は未熟者と語る。利休はキリスト教の清貧の思想を評価する。無駄な出費を贅沢と勘違いする浅ましい拝金主義の対極にある。

破天荒で伝説的な茶人・ノ貫(へちかん)が登場する。使い込んだものに味わいが出る。それを学んだ古田織部は、聚楽第の屋敷を、わざと朽ち果てたようにした。本作品はデフォルメが強烈であるが、成る程と思わせる美的感覚である。
読了日:06月06日 著者:山田 芳裕
https://bookmeter.com/books/562615

■劉邦 (2) (ビッグコミックス)
秦は法家とされるが、役人が法に過ぎない。役人の都合の良い時は法を押し付けるが、都合が悪い時は法をねじ曲げる。日本の公務員世界と同じである。法は自分達を縛るものという認識に欠ける。日本の公務員の制度運用には批判が根強い。それは杓子定規な規則順守だからというよりも、規則適用に不平等感があるからだろう。

読了日:06月06日 著者:高橋 のぼる
https://bookmeter.com/books/12581090

■インベスターZ(2) (モーニング KC)
投資漫画。北海道の中高一貫の名門校に入学した主人公が投資部に強制的に入部させられ、投資を始める。この学校は授業料が無料である。学校の運営資金は投資部の運用で得ていた。投資の仕組みを教える作品であり、説明的な記述が長い。
読了日:06月05日 著者:三田 紀房
https://bookmeter.com/books/7721144

■インベスターZ(1) (モーニング KC)
主人公は現物株式に投資する。自分が良いと思っているゲーム会社の株式を購入する。これは健全である。投機ではない。価値を提供する企業に投資する。
主人公は株式投資でビキナーズラックを経験する。しかし、売却時期を逸して塩漬けになりかねない状態に陥る。投資は出口戦略が求められる。この点では売りにくい不動産は投資に不向きと言える。

読了日:06月05日 著者:三田 紀房
https://bookmeter.com/books/7274603

■獣医師が認めた「ペットの気持ち住宅」―早死にさせたくないからリフォームした
ペットが元気に暮らせる健康住宅を紹介する書籍である。まず感じたことは、日本の建築不動産業界の消費者無視の体質である。本書のような健康住宅に価値がある理由は、それだけ今の日本の住宅がペットにとって不健康だからである。
ペットにとって不健康であることは人間にとっても不健康である。ペットは基本的に人間よりも小さく短命であり、環境の影響を受けやすい。シックハウスはペットを早死にさせかねない。
読了日:06月05日 著者:井上 辰男
https://bookmeter.com/books/13786602

■へうげもの(4) (モーニング KC)
利休の理想通り、世の中が侘びに染まっていく様が描かれる。織部も豪華絢爛なものよりも渋いものに趣味が変わる。渋いものは家計にも優しい。購入金額で優劣を競うことは浅ましい。

読了日:06月05日 著者:山田 芳裕
https://bookmeter.com/books/562659

■項羽と劉邦 10 (新装版)
劉邦は、人を惹き付ける人間的魅力があったとされる。豊臣秀吉のようである。しかし、皇帝になってからは猜疑心が強くなり、粛清を連発した。この陰湿さが嫌で、横山光輝『項羽と劉邦』は項羽を倒したところで物語を終わらせた。豊臣秀吉も天下人になってから粛清を連発した。コミュニケーション力が評価される人物の方が実は陰湿かもしれない。契約ライクな合理主義者は、やることはやるものである。
読了日:06月02日 著者:横山 光輝
https://bookmeter.com/books/7408874

■劉邦 (1) (ビッグコミックス)
漢の初代皇帝の劉邦を主人公とした歴史漫画である。中国を統一した初めての皇帝は秦の始皇帝であるが、長期的な安定王朝は漢が最初である。歴史上の重要人物であるが、最初はゴロツキに過ぎなかった。その実態を本作品は生々しく描いている。あまりに生々しく、ヤンキー漫画のノリである。これは歴史ファンには好き嫌いが分かれるだろう。
読了日:06月02日 著者:高橋 のぼる
https://bookmeter.com/books/12490139

■警察不祥事
職務質問でも強引な警察官が増えている。「明らかに年下の警察官がタメ口だったのでカチンときて「任意のはずだ」と拒否したら増員を呼ばれ「公務執行妨害になるよ。会社クビになっちゃってもいいの?」と脅された」(「「ヒドい職質」が急増中」週刊SPA!2019年5月28日号)。警察官の点数稼ぎが原因である。マンション投資の迷惑勧誘電話と同じである。民間企業では最低レベルの働き方になる。

読了日:06月02日 著者:林田力
https://bookmeter.com/books/13153716

■スター・ウォーズによると世界は
本書は『スター・ウォーズ』の魅力を多様な解釈の余地があること、選択の自由を登場人物に突きつけていることと指摘する。多くのSF作品では未来社会を高度な管理社会と描いた。しかし、神ならぬ人間が管理しきれるものではない。それは社会主義体制の崩壊が示している。
これに比べると『スター・ウォーズ』の世界は良くいえば管理されていない、悪く言えば無秩序である。単純に西部劇の枠組みをスペースオペラに持ってきただけかもしれない。しかし、それは高度な管理社会が進むという発展的な歴史観にナイーブさを感じる人々の感覚に合っていた
読了日:06月01日 著者:キャス・R. サンスティーン
https://bookmeter.com/books/12454033

■アントフィナンシャル――1匹のアリがつくる新金融エコシステム
芝麻信用で高スコアの者は敷金なしで賃貸住宅を借りることを可能にする。日本では敷金や礼金を出せない貧困層をターゲットにしたゼロゼロ物件が貧困ビジネスとして社会問題になった。敷金礼金ゼロで物件を借りられるが、違約金や退室立会費など様々な名目で費用を徴収し、搾取する。貧困層の弱みに付け込んで搾取する日本の貧困ビジネスとITを活用して業界の常識を壊すサービスを生み出す中国のIT企業の落差は明らかである。
読了日:06月01日 著者:廉 薇,辺 慧,蘇 向輝,曹 鵬程
https://bookmeter.com/books/13175964