愛知県名古屋市の円頓寺本町商店街の金のシャチホコです。「円頓寺本町」と書かれた赤い台座の上に鎮座しています。目が迫力があります。歯が銀色です。商店街の中に「まちなか農園」という広場があります。ローズマリーなどが植えられています。
円頓寺商店街は名古屋市西区那古野のアーケード商店街です。名古屋の下町です。長久山圓頓寺の門前町として栄えました。正しい読みは「えんどんじ」ですが、今は「えんどうじ」となっています。
名古屋駅と名古屋城のほぼ中間に東西に延びています。しかし、南北に走る幹線道路によって分断され、円頓寺商店街、円頓寺本町商店街、西円頓寺商店街に分かれました。東から円頓寺商店街、円頓寺本町商店街、西円頓寺商店街です。
円頓寺商店街は全国の商店街と同様、消費スタイルの変化からシャッター街となっていきました。余所者の建築家の活動を契機として、空き店舗を個性的な店舗で再生し、活性化しました。スペイン風居酒屋や古民家カフェ、ブラジル音楽専門店などが地域外からも人を呼び込みます。コンサルティング会社や自治体主導とは真逆の進め方が成功要因です(山口あゆみ『名古屋円頓寺商店街の奇跡』講談社、2018年)。
2015年にはフランスのパリの商店街パサージュ・デ・パノラマと姉妹提携しました。秋にはパリ祭が開催されます。パサージュ・デ・パノラマは切手商が集まることで知られています。
国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」(2019年)では円頓寺商店街や円頓寺本町商店街、四間道(しけみち)が会場になりました。芸術監督の津田大介さんが町の雰囲気を気に入ったとされます(「アート沸騰「新たな発見して」 名古屋・円頓寺商店街」中日新聞2019年8月31日)。「あいちトリエンナーレ」のポスターをよく見ました。「あいちトリエンナーレ」は「表現の不自由展・その後」の中止が波紋を呼んでいます。
円頓寺商店街の脅威は開発による高層化です。「土地の高度利用が進むことで、那古野 地区の持っている地域の風情や情緒が消えていくことが懸念される」(岩田悠佑「那古野地区のまちづくりの方向性 那古野スタイルの構築」名古屋都市センター平成23年度自主研究報告書、2012年、4頁)。私が「SDGs 住み続けられるまちづくりを」を発表した東京都中央区月島も再開発の高層化が地域の風情を破壊しています。