早川光原作、橋本孤蔵漫画『江戸前鮨職人きららの仕事 ワールドバトル』は『江戸前鮨職人きららの仕事』の続編である。単行本の巻を鮨の単位の「貫」にしている。作画の橋本孤蔵は浦沢直樹のアシスタントだった。画風が似ている。グルメ記者の荒っぽい熱意は『YAWARA!』を想起させる。

主人公の海棠きららは修行の旅に出て音信不通になった。銀座では再開発と地上げが脅威として描かれる。再開発で荒らされると指摘される。地上げの動きに気をつけて下さいと言われる。再開発と地上げは住環境を破壊するセットである。附田祐斗原作、佐伯俊作画『食戟のソーマ』の最初の話は地上げ屋を撃退する話であった。地上げ屋は食を愛する人々の敵と言えるだろう。

力武匠という鮨職人が新たに登場する。きららのライバルになると予想したが、きららは大きく成長していた。きららはパーソナライゼーションができている。

鮨は日本料理であるが、グローバルな存在になっている。ピザはイタリア料理であるが、アメリカで大きく発達した。同じようなことが日本料理にあってもおかしくない。閉鎖意識の方が文化を駄目にする。フランス料理はソース、日本料理は素材の味で勝負すると言われる。しかし、フランス料理も日本料理の影響で、ソースを薄く、素材の味を重視する傾向が出たとする。これは面白い。