サイゼリヤはイタリア料理を気軽に楽しめるイタリアンワイン&カフェレストランです。サイゼリヤの魅力は何といってもコスパの高さです。値段と味が比例するという情報弱者の価格信仰を否定します。拝金主義者は愚かにも食べ物の質と値段が比例すると考え、高級料理店の料理が美味しいものとありがたがって食べています。しかし、それは値段でしか価値を量れない愚か者の思考です。

モットーは「より美味しいものをより安く」。イタリアンでリーズナブルというコンセプトは画期的です。値段はリーズナブルながら、イタリアンへのこだわりは一般のファミレスよりも美味しさがあります。お得感のあるレストランです。消費者に嬉しい店です。庶民が手頃と思える値段と味が繁盛の理由です。

サイゼリヤは千円を超えずにしっかりと食事ができます。ミラノ風ドリアは299円。ランチセットのハンバーグは500円です。2019年の消費税増税後も500円です。ハンバーグと目玉焼き、ホウレンソウ、コーン、ライス、スープです。一人千円で飲み食いを十分に楽しめたとの記事があるほどです(安田理央「「サイゼリヤ」で1人千円以内で完璧に飲むための極楽メニュー」メシ通2018年11月13日)。

さいたま市桜区のサイゼリヤは西堀と下大久保にあります。サイゼリヤさいたま西堀店は新六間道路沿いにあります。埼京線の線路の東側です。サイゼリヤ埼大前店は埼大通り沿いにあります。埼玉大学の近くのため、学生達が集まります。

サイゼリヤ創業者の経営書(正垣泰彦著、日経レストラン編集『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』)のタイトルは挑発的です。悪くとれば売れたもの勝ちと言っているようにも読めます。しかし、本書の趣旨は、美味しいものを提供しているから売れて当然という事業者の思い上がりを戒めるところにあります。生産者主導ではなく消費者主導の経済に合った思想です。プロダクトアウトではなく、マーケットインです。実際、著者は消費者をよく研究しています。

昭和の日本企業の「良いものを作れば売れる」という思想は何を作っても売れた右肩上がりの時代だから成り立ったものです。消費者意識が高まった21世紀には通用しません。サイゼリヤのような企業が消費者から支持されることは当然です。

2016年の東京都知事選挙ではサイゼリヤで食事する人の気持ちがわかるのは鳥越俊太郎候補だけという応援がなされ、それが実際にサイゼリヤで食事をしている人々から反感を受けました。そのような発想をする人々こそ、コスパの高い買い物を選択する消費者を見下しているのではないでしょうか。