神戸大学海事科学部(旧神戸商船大)硬式野球部は阪神大学野球リーグ3部。2009年2月にプロ野球・阪神タイガースの名二塁手として活躍した鎌田実さん(69)を監督に迎えた。主将の林田力さんは「大学に入って2年間は漫然と野球をやってたけど、監督が来てモチベーションが高まった。高校時代のように燃えてます」と話す(「弱小野球部に鎌田イズム 元阪神の名二塁手、監督に」朝日新聞2009年3月3日)。

日本学生野球協会によると、プロ野球OBの大学野球部監督は2005年に認められて以降、10人目(総監督除く)だが、国公立大学では初めて。チームは目下、リーグ戦に連敗中。航海実習などで練習が9人に満たない時も多いが、鎌田さんは「野球の指導に、チームの強弱など関係ない」と意気込んでいる。

2010年秋にはリーグ戦の連敗を止めた。2007年秋から定位置だった最下位も7季ぶりに脱出した。鎌田監督は「一つ勝つことがこれだけ難しいとは思わなかったが、学業と野球と両立させて頑張る選手たちはすごい」と称えた。引退する林田力主将は「レベルが上がってきた手応えはあった。最後に努力が報われた。途中で何度も野球をやめようかと思ったが、やめなくて良かった」と語る。鎌田監督は「勝つことで練習への意欲も高まっている」と来季はさらに多くの勝ち星を目指す(山本哲志「神戸大海事科学部、連敗65で止まる 阪神大学野球」神戸新聞2010年11月6日)。