サイゼリヤのランチセットは500円です。2019年の消費税増税後も500円です。ハンバーグはハンバーグと目玉焼き、ホウレンソウ、コーン、ライス、スープです。鶏肉のオーブン焼きは鶏肉、ホウレンソウ、コーン、ライス、スープです。
サイゼリヤはコスパの高い飲食店です。「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」第4話エンディングの第5話予告では「サイゼはリーズナブルな価格と普通にうまいのがよいところ」「サイゼ最高だよな」との台詞があります。
私は価格(値段)と味や品質が比例しない店が好きです。価格は高ければいいというものではありません。私は良いものは良い、美味しいものは美味しいと言います。高自分の感性と直感は誤魔化せません。
高い価格を高い価格ということで有難がると拝金主義、情報弱者の価格信仰に陥ります。それは浅ましく、愚かです。堅実な消費者感覚から値段と味や品質が比例しないコスパの高い店を応援します。
論語里仁編に「子曰わく、士、道に志(こころざ)して、悪衣悪食(あくいあくしょく)を恥ずる者は、未(いま)だ与(とも)に議(はか)るに足らず」とあります。この悪は悪いという意味ではなく、粗末の意味です。粗衣粗食の意味です。
久部緑郎作、河合単画『ラーメン発見伝 2 塩の秘密』(小学館、2000年)「大衆料理の味」は値段と味が比例しないことを指摘します。低価格で提供するから、不味くても仕方ないとする発想は思い上がりです。
フランス料理が全て高級ぶっているとの発想も誤りです。フランスにも低所得者向けの食堂はあります。そこでは安くて美味しい料理を工夫して出しています。日本人のフランス料理人もフランス修行中には助けられました。シェフの修行時代を描いたノンフィクションでは少ない給料で高級レストランに行って舌を肥やしたという描写がされることがあります。実際は本作品のように大衆食堂の日常グルメで舌を肥やす方が多いでしょう。
価格と味や品質が比例するという価格信仰の拝金主義はエンタメ作品で痛烈に批判されています。「高価な墓石を立てるより 安くても生きてる方が素晴らしい」(大事MANブラザーズバンド『それが大事』)。
「パーティーや高級レストランの食いものに比べりゃ、ここのハンバーガーのほうが、よっぽどマシだ」(浦沢直樹『MONSTER 15』小学館、2000年)
安い服の店に入った人を貧乏人とする決めつけに対して、「服の趣味は人それぞれですからね。ビンボーとはかぎりませんよ」(林田球『ドロヘドロ 2』小学館、2002年)
「お前は値段の高さがものの良さだと思っているのか」「高級品を身に着けふんぞり返ってみろ、それこそ品格が疑われる」(栗山ミヅキ『保安官エヴァンスの嘘 DEAD OR LOVE 3』小学館、2018年)