政府のスタンスは「治療より予防」や「かかりつけ医」を重視しています。それはそれで大切なことです。しかし、Oneさいたまの会で何度も議論する中で、出た意見は病院、特に総合病院が必要性であることと、気軽に行けないという不満でした。多くの人が病院を必要とし、改善を求めていることが分かりました。
現実問題としても「かかりつけ医」は普及していない。20世紀の欧米の村落を舞台にした小説やドラマに登場するようなドクターというものが21世紀の日本の都市で成り立つかという点は疑問である。
「わが国の医療保険制度は、病気やケガをしてはじめて医療機関を受診する疾病保険の形をとっているため、慢性疾患を抱えている人や妊婦でもない限り、日頃の医療機関とのコンタクトは限られるし、患者側が日常的接触のある医師をかかりつけ医だと思っていても、医師の側にその認識があるとは限らない」(西沢和彦「<新型コロナ問題と税・社会保障>その5:ポスト新型コロナの医療提供体制」東京財団政策研究所2020年6月16日)