さいたま市の自殺死亡率は15.5です(さいたま市「平成27年さいたま市における自殺の状況」)。相対的に低いですが、それでも年間200人も人々が自殺で亡くなっています。
さいたま市は自殺者数に占める若年層の割合が全国や埼玉県より高いです。全国26.3%、埼玉県28.4%、さいたま市32.0%です(「第2次さいたま市自殺対策推進計画」94頁)。
「埼玉県って首都圏に近くて交通の便もいいので、色んな夢をもった方が集まってくるかと思うんです。そんな人達が大きな悩みにぶつかったとき、ふと周囲を見渡すと親しい人が誰もいない。そのことに一人絶望して、そのまま……、っていうケースがあるんじゃないかなって思います」(埼玉県保健医療部疾病対策課「若年層向け自殺予防キャンペーン×美人時計」(あやな))
2018年冬ドラマでは『アンナチュラル』が話題でした。主人公の三澄ミコト(石原さとみ)は浦和出身ですが、浦和市は「浦和市一家四人無理心中事件」という、さいたま市にとって不名誉な紹介のされ方でした。
さいたま市自殺対策推進計画では学校のカウセリング体制が盛り込まれています。「すべての市立中学校にさわやか相談室を設置し、さわやか相談員を配置します。また、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等を配置し、全ての市立学校において、児童生徒や保護者を 対象とした悩みの相談を実施します。 また、市内 6 か所に教育相談室を設置し、児童生徒や保護者からの学校生活等に関わる相談を受けるとともに、学校に対しても、心理士や精神保健福祉士による専門的な助言等を行います」(「第2次さいたま市自殺対策推進計画」72頁) 。
さわやか相談員は「学校教育に理解があり、子どもの悩みについて相談に応じることのできる資格(教育、カウンセリング、福祉など)又は、相談経験を有する方」が要件です(さいたま市教育委員会「平成30年度採用 さいたま市さわやか相談員 募集要項」)。さわやか相談員事業は埼玉県の事業として平成8年度から始まり、その後に市町村の事業になりました。