林田力 何者のだましの堤防も崩す

『東急不動産だまし売り裁判』著者

ノンフィクション著者。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』マンションだまし売り被害を消費者契約法で解決。何者もだまし売りのない世界へ。だまし売りNoでSDGs。消費者の堤防/Amazon Kindle出版/林田医療裁判/中野相続裁判/二子玉川再開発問題/書評/マンガ/YouTube
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公共

新型コロナウイルスワクチン接種後の死亡事例

新型コロナウイルスワクチン接種後の死亡事例が出た(厚生労働省「新型コロナワクチンの接種後の死亡事例の報告について(1例目)」2021年3月2日)。ワクチンを2月26日に接種した60代女性が3月1日に死亡した。女性に基礎疾患はない。「ワクチン接種との因果関係」は「現時点では評価不能」とする。評価不能は責任逃れの保身公務員体質には都合の良い言葉である。

ワクチンの普及にも手間取っており、目の前の課題解決優先の公務員の悪癖によって、有害事象の因果関係の究明がなおざりにされる危険がある。ワクチンは保管条件や複数回の接種が必要になること、当初は供給が限定的であることなど条件は複雑で、給付金の混乱の二の舞が懸念される。

河野太郎行政改革担当相は2021年2月26日、65歳以上の高齢者3600万人に必要な新型コロナウイルスワクチンを6月末までに全国の自治体へ配送を完了させる方針を示した。このため、ワクチン一般接種は7月以降となる。この計画も輸出元の欧州連合(EU)の承認が得られることが前提となる(「一般接種、7月以降の見通し 高齢者向け6月配送完了の方針」共同通信2021年2月26日)。

#185系 臨時快速列車

東北新幹線は2021年2月13日に福島県沖で発生した地震の影響で、設備点検と被害状況把握のため、2021年2月14日に那須塩原から盛岡間の上下線で終日運転を見合わせます。これに合わせて、東北線の上野駅から那須塩原間で急遽185系による臨時快速列車を運用します。185系は新幹線リレー号で使われた過去がありますが、今度は新幹線の代行です。
動画は踊り子号の185系です。
185系は国鉄時代の1981年に特急形としても近郊形としても使える車両として誕生しました。クリーム地に緑のストライプを配した外観は、国鉄らしからぬ車両として注目されました。腐食しやすい部分にはステンレスなどを採用し、従来の車両よりも長持ちする車両にしました。東海道線などに利用され続け、最後の国鉄型特急車両となりました。上野駅から大宮駅の新幹線リレー号にも使われました。251系「スーパービュー踊り子」は185系の後に登場して先に引退しました。
JR東日本(東日本旅客鉄道)185系電車が2021年春のダイヤ改正で「踊り子」から引退し、定期運用を終了します。JR東日本は2020年11月12日に「踊り子」の車両をE257系特急型電車のリニューアル車に統一すると発表しました。あわせてE257系を使用した通勤特急「湘南」を新設します。これに伴い、「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」は運行を取り止めます。
JR東日本では185系車両の活躍を振り返る企画「メモリアル185」を行います。東京駅に停車中の185系の回送列車を撮影する人々もいました。鉄道ファンは乗り鉄や撮り鉄などと分類されますが、葬式鉄というカテゴリーもあります。鉄道路線の廃線や、車両の引退にあたって開催されるセレモニーなどに集まり、列車を見送ったり、写真を撮ったりする鉄道ファンを指します。

中野相続裁判さいたま地裁1/29コロナ禍で延期

中野相続裁判さいたま地裁第17回口頭弁論(2021年1月29日)はコロナ禍のため延期されました。29日は、裁判が開かれませんのでお間違え無いように。次回期日が決まり次第お知らせ致します。引き続きご支援をお願い致します。くれぐれもお体をご自愛ください。
https://note.com/hayariki/n/n6ad5d18a1c3d

東京都の1月24日の感染者数は986人(「東京都12日ぶりにコロナ新規感染者1000人を下回るも「気が緩むんだろうな」「感覚麻痺」の声」中日スポーツ2021年1月24日)。12日ぶりに1000人を下回った。「人工呼吸器か体外式膜型人工肺を使用」とする都基準の重症者数は前日と同じ156人。
感染者数1000人以下は検査対象を減らした結果であり、感染抑制を意味しない。東京都は1月22日に保健所の負担を軽減するため、濃厚接触者などを調べる「積極的疫学調査」の規模縮小を各保健所に通知した(「東京都が積極的疫学調査の規模縮小」共同通信2021年1月22日)。
検査対象を減らせば発表される感染者数は減るが、実際の感染は広がる。文書にあがっていなければ存在しないものと扱うという公務員的発想である。保健所は自前主義に固執し、民間を活用しようとする発想に欠けている。

埼玉県警第一方面本部副本部長がパワハラ訓戒

埼玉県警第一方面本部副本部長の男性警視(60)が部下に強制的に退職願を書かせるなどのパワーハラスメントをしたとして、2020年11月末に本部長訓戒処分を受けた。
男性警視は2020年4月から9月頃に複数の部下に「バカ」などと暴言を吐いたほか、部下の巡査に退職願を書くことを強制したという。巡査は退職しなかったが、県警監察官室はパワハラにあたると判断した。周囲からの報告で判明した(「監察役の警視が部下に「バカ」と暴言、退職願書かせる…パワハラで本部長訓戒」読売新聞2020年12月8日)。
テレビ埼玉は「警視は部下に「ばか」と暴言を吐き、退職届を書かせようとしたほか、パワーハラスメントに該当する行為もあった」と報道する(「県警警視を本部長訓戒 部下に退職迫るパワハラ行為/埼玉県」テレ玉2020年12月8日)。暴言と退職届強要以外にもパワハラがあったことになる。
埼玉県警の隠蔽体質も露呈した。県警は「懲戒処分ではなく、広報する基準に当たらない」とし、詳細を明らかにしない(「県警警視を本部長訓戒 部下に退職迫るパワハラ行為/埼玉県」テレ玉2020年12月8日)。退職届強要は悪質度合いが高い。本部長訓戒が民間感覚では公務員ぬるま湯的な甘い処分である。
個人の責任追及も甘いし、パワハラを生み出す組織の体質には踏み込まない。「誰の責任か分からない」は保身第一の無能公務員体質に共通する責任転嫁の論理である。いかにも問題を認識しているような顔をしながら、しかし別部署になっているなどと言い訳を並べる。
情報公開を拒否していると透明性や信頼性を得られなくなる。正しい判断や評価は情報公開を徹底し、データを活用できるようにすることが前提である。情報公開は真に必要な課題を抽出し、意思決定を改善することにつながる。
男性警視は不祥事などの調査を行う県警警務部の監察官も兼務している。埼玉県警の不祥事の機能不全も当然である。埼玉県警では機動隊水難救助部隊の佐々木俊一巡査(当時26歳)が訓練中に水死した。佐々木巡査は足を痛めていたため訓練中止を願い出たが聞き入れられず、先輩隊員に息継ぎができないまま水中に3~4回沈められ死亡した。
底知れぬ苦難や心痛は体験しパワハラ被害者本人しか分からないことがある。昭和の精神論根性論で激励することもパワハラになる。頑張れと無責任なことは言えない。パワハラ加害者は激励したつもりと自分をよく見えるような話をでっち上げる。そしてパワハラ加害者自身も自分が考え出した妄想を固く信じるようになる。

埼玉県警鉄道警察隊巡査が警察DB悪用で強制わいせつ

埼玉県警鉄道警察隊巡査=さいたま市見沼区=が、埼玉県警のデータベースを悪用して得た情報をもとに女性宅を訪ね、体を触ったなどとして、強制わいせつや住居侵入などの罪に問われている。巡査(32)は、さいたま市のマンションの女性の部屋に2019年8月、不動産業者を装って侵入し、身体を触るなどした疑いで逮捕された。巡査は2018年12月にも同市の別の女性の情報を不正に得たとされる。
巡査(33)=さいたま市見沼区=の論告求刑公判が2020年12月9日、さいたま地裁(任介辰哉裁判官)であり、検察側は懲役3年6月を求刑した。検察側は論告で巡査が女性と性的な関係を持ちたいと考え、データベースで対象者の個人情報を収集していたとして「計画的で狡猾(こうかつ)な犯行」と指摘した。判決は2021年1月14日に言い渡される。
巡査は逮捕時には「家には入ったが、触っていない」と容疑を一部否認した(「部屋に不動産業者装い侵入 強制わいせつで警察官逮捕」FNN 2019年10月11日)。家には入ったとの言い訳が言い訳になっていない。性悪で冷酷、一刻も早く退場して欲しいと願うほどの唾棄すべき存在である。
公判では犯行を認める一方、女性宅を訪ねたのは「仲良くなるため」だったと主張した(「元巡査に3年6月求刑 埼玉県警データベース悪用、強制わいせつ罪」産経新聞2020年12月9日)。この言い訳自体が筋違いである。警察のデータベースを私的目的で悪用している。警察官は自分達が特権身分と勘違いしているのではないか。
警察のデータベースを利用した犯罪であり、求刑が軽すぎるのではないか。総じて日本では警察官の犯罪は刑が軽い。公務員の懲戒免職が社会的責任を受けたとして刑の軽減理由になるならば、公務員は前近代の貴族のような特権身分になってしまう。警察不祥事と言えば神奈川県警が悪名高いが、埼玉県警は桶川ストーカー殺人事件をはじめ、深刻な事案が目立つ。
埼玉県警では警察情報の悪用が繰り返されている。岩槻署の男性警部補は2010年2月から2014年6月にかけ、「捜査に必要」と偽り、計10人66件の個人情報を不正取得した。埼玉県警川口署地域課の巡査は公用端末で不正に取得した女性の住宅に侵入したとして、住居侵入の現行犯で逮捕された(「個人情報不正照会、住居侵入、捜査書類偽造… 埼玉県警、2人免職、1人停職」産経新聞2015年1月24日)。外部機関による監査が行われていないから腐敗する。
埼玉県警では浦和東警察署(さいたま市緑区)地域課の巡査(32)は、さいたま市内の路上で10代後半の女性にわいせつな行為をしたとして、2019年8月15日に強制わいせつ容疑で逮捕された。路上からマンション侵入に警察不祥事が悪い方へレベルアップしている。
不動産業者を装う点で知能犯である。埼玉県警では警察官の職務を悪用する警察不祥事が相次いだ。埼玉県警草加署巡査は死体検案名目で遺族から現金82万円をだまし取った。埼玉県警川越署巡査も遺族に遺体の防腐処置費用として現金50万円をだまし取ろうとした。市民が警察官に警戒するようになったために不動産業者を装うようになったのだろうか。
千葉県警成田空港警備隊の男性巡査(23)は2020年9月7日、知人女性(23)が住む柏市内のアパートの一室に合鍵を使って侵入した。帰宅した女性と鉢合わせして逮捕・書類送検された。巡査は調べに対し「盗撮目的だった」「部屋や生活を見たかった」と話した。ところが、処分保留で釈放され、不起訴処分となった。千葉県警は10月1日、減給10分の1、6か月の懲戒処分とした。巡査は1日付けで依願退職した(「知人女性宅に侵入 23歳巡査を懲戒処分/柏市」千葉テレビ放送2020年10月2日)。

吉本警部補を懲戒免職 #警察不祥事

北海道警察は2020年11月2日に吉本警部補を懲戒免職とした。パトカーに同乗していたいずれも30代の男性巡査長3人のうち1人を減給6カ月、残る2人を戒告。2019年9月には不正を知りながら報告を怠ったとして、吉本警部補の上司の50代の男性警部を減給6カ月とした。上司などにあたる警視、警部、警部補ら5人についても上司に報告する義務を果たさなかったとして本部長訓戒などとした(「測定捏造、速度取り締まり不正47回 警官を懲戒免職」朝日新聞2020年11月3日)。
道警によると、吉本警部補や巡査長らは、47人に不適正な取り締まりを行い、反則切符を交付したという。別の警察官らも2017年4月から2020年6月まで、不適正な取り締まりで7人に反則切符を交付したことも判明した(「逮捕の警部補を懲戒免職 速度取り締まりで証拠偽造 北海道警」時事通信2020年11月2日)。道警の不正は47件に7件を加えて計54件になる(「スピード違反"証拠ねつ造"58歳男性警察官「免職」…部下3人含む10人も懲戒処分 計54件の不正判明」北海道ニュースUHB 2020年11月2日)。
50回以上も不正していたことがどうして判明したのか。以前から分かっていても見逃していたとしか思えない。まともな組織ならば「事実に基づき厳正に処分した。今後再発防止に努める」ではなく、何故不正を行ったかを明らかにして全国的に同種事案が無いかを公表するものである。
警察は点数稼ぎのための冤罪製造機になっている。民間企業の営業成績みたいにノルマがあるのだろう。そして部署のノルマ達成のために不正が黙認されているのだろう。しかし、民間企業では不正を行ったならば叩かれる。企業の売り上げは営業努力で作るが、警察は違反ゼロを努力するものである。警察組織は根本的に民間感覚から乖離している。
新警察不祥事
林田力
hayariki
2020-02-08

医療界と法曹界の相互理解のためのシンポジウム

第12回「医療界と法曹界の相互理解のためのシンポジウム」の内容が判例タイムズ1475号(2020年10月号)に掲載されました。このシンポジウムは2019年10月9日に東京地方裁判所で開催されたもので、林田医療裁判が取り上げられました。
多職種のチーム医療がなされていないことが問題視された。「現在のポイントとしては多職種が関わったかというのが非常に大事で、そうすれば医師が気付かないところも看護師さんならば常日頃家族とも会っていますし、そういうことが分かっていた可能性もあるということで、やはりここから見えてくるのは医師が1人で決めているような書き方なので、この事例はそこが欠けているのではないかなと思います」(14頁以下)
延命治療を拒否した長男の意見が過激との感想が出ました。「この長男の発言とか意見というのは、よく読み返してみるとかなり過激ですよね。そのようなことを言うかという感じですが、それに対して医療側は多分抵抗した可能性もありますが、何となくそれをやってしまったという状況です」(15頁)
参加医師からは長男が同居の親に冷たいとの指摘があります。「10年ほど前に足立区のある地域の高齢者で、肺炎で入院した患者さんのDNARの設定率を調べたのですが、その時点では長男と同居しているとやたらDNARが設定されていました。私はそのとき長男って冷たいのだなと思っていたのです」(16頁)。同居の長男を安直にキーパーソンにすることが問題であることを示しています。林田医療裁判は普遍的な性格があります。
https://hayariki.wixsite.com/hayashida

依存性薬物の恐ろしさ

依存性薬物の恐ろしさはどれほど強調しても、し過ぎることはない。依存性薬物は風俗を乱す。依存性薬物はNOである。依存性薬物は人間の未来に傷を生む。依存性薬物を放置することの害悪は自分の頭でイメージすることができる。『ヴェニスの商人』ではないが、金貨三千ドゥカートを賭けても構わない。文学は依存性薬物によって社会が被った傷を物語として提示することも使命である。

薄汚い金儲けのために依存性薬物を宣伝し、販売する連中がいることが最大の問題である。売人のろくでなし共の中から、まともな人間を選り分けることは不可能である。依存性薬物の売人は、どうしても、この日本を性欲と金銭欲だけの国にしてしまいたいようである。依存性薬物にはまったら、淫乱にされて堕落させられ、別人のような人格になる。味方を平気で裏切る、訳の分からない人格の人間になる。薬物乱用が人格崩壊を招くことは周知の事実である。

売人には黒い影が潜んでいる。臭気を絵に描いたような存在である。売人グループの連絡を担当する者は原則として顔を見せず、アルファベットと数字を組み合わせて作ったその場限りの偽名を名乗る。このような人間が街の中にたむろしているかと思うと寒気がする。

売人は自分自身の一部を忘れている。その目にあるべきものが欠けている。妙に焦点の合わぬその視線は、薬物に溺れた物に特有の狂気を帯びている。弱くて卑怯で、ままならない現実から逃げ出したいだけである。その醜い姿は、自ら瓦解への道を早めていくだけである。

薬物乱用者には厳しい現実が突きつけられる。薬物に対する欲求が激しくなり、強迫的な使用(精神依存)に拍車がかかる。突然激しく咳き込み始める。身体依存に陥ると、薬物なしでは呼吸停止や痙攣を含めた激しい禁断症状が起きる。禁断症状は身の毛もよだつ光景である。

顔は老け込み、やつれている。口からはヨダレが垂れている。気管支には多少の痰も絡み始め、鼻水とともに涙までもがとめどなく流れ出す。朦朧とした恐怖の影を薄闇にはびこらせる。闇は前にも後ろにもそびえ立ち、徘徊する恐怖と狂気の影が満ちる。悪魔じみた鉤爪と牙の餌食にされるという絶望的な妄想に襲われる。

苦悶に歪んだ薬物中毒者の顔は見るも恐ろしいものになる。「脱法ハーブのせいで、私は以前のようにピアノが弾けなくなったのです。ピアノだけじゃない。スポーツまで以前のようにうまくできなくなった。見た目までもが著しく醜くなった」

薬物依存や薬物中毒は麻薬や覚せい剤、危険ドラッグに限らない。砂糖や塩にも依存性があるとの見解がある。それらの問題意識も私は肯定している。しかし、大麻や危険ドラッグを相対化するためにアルコールを持ち出す議論には与しない。

Withコロナ時代の市民への医療体制と新しい生活様式

Withコロナ時代の市民への医療体制と新しい生活様式0.1版です。
Withコロナ時代の市民への医療体制と新しい生活様式としてチャットボットの活用とコロナ専門病院を提言します。
Withコロナ時代はNew Normalへの対応が求められています。New Normalは「新たな常態・常識」「構造的な変化が避けられない状況」を意味するキーワードです。元々は世界規模の金融危機「リーマン・ショック」が起きた際、「リーマンショック前の姿には戻れない」との意味で使われ始めました。

さいたま市中央区のB-CASカード不正事件

さいたま市中央区本町西、自動車修理販売会社経営者ら4人は不正競争防止法違反(技術的制限手段回避装置提供)容疑で逮捕された。容疑者らは2012年9月から1枚2万円程度で不正カード6千枚以上をインターネットで販売。これまで摘発された業者で最大の1億3千万円を売り上げていた。逮捕容疑は2013年1月から6月までに契約者以外でもデジタル放送が視聴できるように改竄した不正カードを関東地方の男性4人に販売したとしている。
警視庁サイバー犯罪対策課によると、容疑者の3人は容疑を認め、1人は否認している。不正B-CASカードの購入客は不正作出電磁的記録供用容疑で立件する方針(「不正「B-CASカード」販売、4人を逮捕 1億3千万円売り上げ」産経新聞2013年7月19日)。
不正改造B-CASカードはデジタル放送視聴に必要なB-CASを有料放送も無料で見られるように改竄したものである。不正B-CASカードを使うと、正規では毎月数万円かかる有料デジタル放送チャンネルを無料で視聴できてしまう。BLACKCAS(ブラックキャス)カードなどとも呼ばれる。
B-CASカードの不正改造は刑事罰の対象になる。不正B-CASカードの販売者だけでなく、購入者も摘発されている。不正改造カードの購入者にもペナルティが科される。正規の契約を締結せずに視聴する以上、購入者も反道徳的である。有料放送を無料視聴する行為は損害賠償請求の対象になる。

清水健太郎さん脱法ドラッグ事件

田代まさしさんや槇原敬之さん、清水健太郎さんらは薬物依存からの回復が困難であることを示す実例である。清水健太郎さんは1976年に「失恋レストラン」で歌手デビューしたが、1983年から薬物事件を繰り返した。2008年には道交法違反(ひき逃げ)などの容疑で逮捕され、懲役7月の実刑判決を受けた。
2010年には覚せい剤を自宅で吸引したとして覚せい剤取締法違反の罪に問われた。東京地裁の足立勉裁判官は2010年11月16日、「違法薬物に対する依存性は顕著で順法精神の欠如も明らかだ」として懲役1年10月(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した(「清水健太郎被告に実刑 覚せい剤使用で」日本経済新聞2010年11月16日)。
2013年6月6日に麻薬取締法違反(使用)容疑で逮捕された。逮捕容疑は5月下旬に都内などで合成麻薬「α―PVP」を使用したこと。「α―PVP」は覚醒剤に似た作用があるとされ、一部で脱法ドラッグとして悪用されていたが、2013年3月、厚生労働省が麻薬に指定した。
清水健太郎さんは「知人から合法ドラッグとして渡されたものを飲んだ。違法なものとは思わなかった」と言い訳する。これは脱法ハーブ関係者の常套手段である。今回の逮捕で薬物事件の逮捕は6回目となる。実刑判決を3回受けている。
清水健太郎さんが違法薬物と認識しないまま合成麻薬を使用した可能性が高まり、処分保留となった。関係者によると「もう懲りた。合法と言われても手は出さない」と話しているという(「清水健太郎、処分保留で釈放「懲りた」」日刊スポーツ2013年6月25日)。
ところが、清水健太郎さんは2013年7月9日に脱法ハーブを吸引し、東京都内の病院に搬送された。23時頃、台東区内にある清水健太郎の自宅マンションから「ハーブを吸って吐き気がする」と119番通報があり、清水健太郎と30代の知人男性が都内の病院に搬送された。軽度の意識障害があったという。室内からハーブのようなものも見つかった。警視庁蔵前署は違法薬物の可能性があるとみて、植物片の粉末やパイプの鑑定を進めている。
清水健太郎さんは全く懲りていない。脱法ハーブ吸引者の言い訳が、いかにその場しのぎのものであるかを示している。脱法ハーブ関係者には一生涯注意しなければならないことを示す事実である。身近に薬物を使用している人間がいることを知った場合に、友情や同情心から自分達仲間内だけで何とか救おう、依存性薬物から足を洗わせようとすることは絶対にしてはいけないことである。逆に巻き込まれて不幸になる。薬物関係者と会わないことが吉である。

「清水健太郎容疑者、薬物事件で6回目の逮捕」読売新聞2013年6月7日
「元俳優の清水健太郎容疑者を逮捕 合成麻薬使用の疑い」朝日新聞2013年6月7日
黒田阿紗子「<麻薬>清水健太郎容疑者、6回目の逮捕」毎日新聞2013年6月7日
「清水健太郎さん、脱法ハーブ?吸引し搬送 不起訴後2週間で」産経新聞2013年7月11日
「清水健太郎さんら救急搬送=ハーブ吸引か、軽度の意識障害―東京」時事通信2013年7月11日

さいたま市見沼区のB-CASカード不正事件

さいたま市見沼区でB-CASカード不正事件が起きた。さいたま市見沼区丸ケ崎町の電気設備修理業者ら2人は2013年6月21日、不正B-CASカードを販売するなどしたとして、商標法違反(商標権侵害)と不正競争防止法違反の疑いなどで逮捕された。栃木など9道県警の合同捜査本部が捜査した。不正カード売買に商標法違反容疑を適用したのは全国初という。

逮捕容疑は2012年9月から2013年3月、不正に書き換えたB-CASカード3枚(計7万9千円)を栃木と山口県の男性2人に販売し、「ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ」(東京都渋谷区)の商標権を侵害するなどした疑い。栃木県警生活環境課サイバー犯罪対策室によると、2人は容疑を認めている。

同室によると、2013年6月頃からインターネットを通じて不正カードを販売。「無料視聴」「永久使用可能」などとうたい、約1700人に対して1枚1万5千円から3万5千円で約2500枚を販売、約7千万円を得ていたとみられ、捜査本部は裏付け捜査を進めている。

合同捜査本部は不正B-CASカードを購入して利用していた9道県の17人を不正作出私電磁的記録供用の疑いで各地検に書類送検した(「不正B-CASカード販売 容疑でさいたまの男逮捕 栃木」産経新聞2013年6月22日)。

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