林田力 だまし売りをなくしてSDGs

『東急不動産だまし売り裁判』著者

マンションだまし売り被害を消費者契約法で解決した裁判闘争を描くノンフィクション『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者。だまし売りをなくすことでSDGsの持続可能な消費に寄与したいと活動しております。
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林田力

田岡りき『吾輩の部屋である』

田岡りき『吾輩の部屋である』(小学館)は哲学系部屋コメディ漫画。独り暮らしの大学院生の鍵山哲郎の自宅生活を描く漫画。鍵山は生活感のあるアパートに住んでいる。投資用ワンルームマンションのような無駄な高級感はなく、貧困ビジネスのゼロゼロ物件ほど堕ちていない。値段と品質が比例するという愚かな発想に支配されていない。健全な消費者感覚がある。

物語は終始、鍵山の部屋で展開される。鍵山の独白に家具などが突っ込みを入れる。家具などが話しているような描写であるが、自己を客観視した主人公の心の声とも言える。そのような自己を客観視できる立場の人間として大学院生は向いているだろう。大学の学問は高校までとは異なり、唯一の正解のないものだからである。

鍵山以外の人物は出てこない。メールや電話でやり取りするだけである。飲み会の誘いに面倒臭くて出ないなど、あるあると言える話がある。漫画の舞台が部屋になっているだけで、鍵山は引きこもりではない。外出もするが、そこは描かれない。それでも家が寝るために変えるだけではない。生活の拠点になっている。

鍵山は指導教授とも距離感がある。悪い意味での日本のアカデミズムはコネの世界であった。自己の研究室の教授に気に入られればいい。別に博士号とるのに「こうしなければいけない」というきまりがあるわけでもない。「論文出せば博士号あげるよ、でも気に入らない奴には出してもやらんよ」という世界である。

名門大学になると学閥等、色々あるから「どこどこの研究室の○○教授か、あの人なら私は知り合いだからいいところの仕事先に推薦してやろう」という感じである。そのようにしてパイプを作らないと伝統のある大学では教授にはなれない。そのようなしがらみが重視されない大学の方が健全とも言える。

中央線の国分寺駅から立川駅

JR東日本・中央線下りの国分寺駅から立川駅です。途中で中央線上りと出会いました。
立川簡易裁判所の裁判傍聴で利用しました。

おしゃれ嫌い 私たちがユニクロを選ぶ本当の理由

米澤泉『おしゃれ嫌い 私たちがユニクロを選ぶ本当の理由』(幻冬舎新書、2019年)はユニクロが消費者に支持される理由を説明した書籍である。それは消費者が服に余計な金や時間を使いたくないと思うようになったためである。ユニクロは「見た目」をよくするための服ではなく、「くらし」をよくするための服を提案し続けてきたとする。

まずユニクロが消費者に浸透されているという現状認識は同意する。しかし、「日本の国民服となったユニクロ」という表現はどうだろうか。国民服と言えば太平洋戦争中に使用された日本国民男子の標準服を連想する。本書は国民に広く浸透した服という意味だろうが、戦時の繊維資源の節約から強制された国民服とは意味合いが異なる。

消費者が服に余計な金や時間を使いたくないと思うようになったとの分析は同意する。服の買い物では店員との余計なコミュニケーションもおっくうである。乗せられて見栄で余計な買い物をする消費者の多い。角田光代『紙の月』(ハルキ文庫、2014年)では買い物依存で多大な借金をする女性を描いている。その虚しさを多くの消費者が認識するようになったことは良いことである。

一方で、服で個性を競うことに疲れたとの指摘は微妙である。個性を競うことに疲れて皆と一緒で良いとなったならば国民服に結び付く。個性を競うこと自体に疲れたというよりも高級ブランドを競うことに疲れたと位置付けるべきだろう。価格と品質が比例するという愚かな意識から脱却した。高級ブランドではなく、自分が着て楽しめる服を選ぶようになった。

Boissonade

Gustave Emile Boissonade de Fontarabieは明治時代の司法分野のお雇い外国人である。民法の編纂や拷問廃止の意見書などの功績がある。しかし、民法典論争が起こり、明治政府がドイツ法に傾斜し、晩年は不遇だった(大久保泰甫『ボワソナアド 日本近代法の父』岩波書店、1977年)。

彼は1825年6月7日にパリ東郊のヴァンセンヌ市で私生児として生まれた(大久保泰甫「ボアソナードの知られざる史実」朝日新聞夕刊1971年6月15日)。1910年に没した。

彼が31歳の時、父母の婚姻による準正ではじめて父方の姓Boissonadeを名乗ることになる。それまでは母方の姓からGustave Boutryと名乗っていた。しかし、両親は長い間同居しており、必ずしも不幸な生い立ちだったわけではないようである。彼が父を誇りにしていたことはWigmore宛第5書簡からもうかがえる。

一方で彼はde Fontarabieという姓を用いることには消極的であたとされる。FontarabieとはGascogne地方の地名で、Boissonade家は貴族の出で代々そこの名家だったようである。Boissonadeは熱烈な反封建論者であった(福島正夫「旧民法と慣行の問題」『福島正夫著作集4』勁草書房、1993年、78頁)、自己の名から貴族的な要素を除去しようとしたのではないだろうか。

グルノーブル大学在職に「遺留分及びその精神的経済的影響の歴史」(Histoire de la reserve hereditaire et de son influence morale et economique)を書き、1867年の人文社会学学士院賞を受賞した。パリ大学在職中には「生存配偶者の諸権利の歴史」(Histoire des droits de l’ epoux survivant)を書き、1871年の同賞を受賞した(石井芳久他『日本近代法120講』法律文化社、1992年、52頁(市原靖久))。前者は現代でもこの分野の参考文献として挙げられる(Ourliac et Malafosse, Histoire du droit prive, t. Ⅲ (le droit familial), Paris (1968) 496.)。

彼はパリ大学のprofesseur agregeであった。これをパリ大学教授資格者と訳す文献もあるが、単に教授資格取得試験concouss d’agregationを通ったagrege d’universiteとは異なり、既にprofesseurである(野田良之「明治初年におけるフランス法の研究」日仏法学1、1961年、48頁)。任期10年で再任可能。

各講座を担当する正教授professeur titulaireが病気その他の理由で出講できないときに代講するピンチヒッターであり、講座に空席ができた時正教授に昇進する有資格者であった(潮見俊隆、利谷信義『日本の法学者』日本評論社、1974年、32頁(大久保泰甫))。その地位を投げうって彼は日本政府の招きに応じた。

林田敏子『イギリス近代警察の誕生』

林田敏子『イギリス近代警察の誕生 ヴィクトリア朝ボビーの社会史』(昭和堂、2002年)はイギリス近代警察を社会史的な観点からアプローチした書籍。警察が暴力装置であることは厳然たる事実である。その性格は近代国家の方が強くなる面がある。前近代では事後処理中心であったが、犯罪予防を名目として国家の強制力を背景とする中央集権的な官僚組織になるためである。

これはマグナ・カルタ以来の伝統を持つイギリスでは憲政原理に反すると批判されたが、それが社会的に受容される過程を本書は明らかにする。1850年代には警察の暴力や抑圧的な取り締まりを批判する投書が激減したが、それは本書は既成事実として黙認されるようになったと位置付ける。つまり現実の警察の暴力や抑圧的な取り締まりが減少した訳ではない。批判として記録されなければなかったことにされる。責任逃れの公務員にとって都合の良い展開になる。

本書は事実上の警察機関誌である『Police Guardian』から警察官の声を拾い、警察組織への帰属意識や職業的連帯感が形成されたと説明する。但し、警察機関誌に掲載される内容は警察機関誌が認めた内容に限定される。警察組織に不都合な事実も含めて事実をありのままに伝えるものではない。警察不祥事の話題は掲載されないだろう。不祥事警察官の本音も掲載されないだろう。

よって本書のヴィクトリア朝ボビーは建前の警察官像になるという限界は認識する必要がある。本書は実際に起きたことよりも、社会的な意識を重視するアプローチである。それ故に建前の警察官像を明らかにすることは、まさに本書の課題である。

イギリス

イギリスを舞台とした作品のレビュー集
林田力『イギリス』Amazon Kindle 2019/7/30
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Britain
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林田力『直江兼続』Amazon Kindle 2019/7/26
直江兼続を扱った作品のレビュー。兼続は「愛」の前立てが有名な戦国武将である。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07VS84VZ9/
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林田力『東急不動産だまし売り裁判19ダンダリン』
林田力『選挙・政治記事集』Amazon Kindle 2014/11/2
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Articles about Election and Politics
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Britain

チゲラーメン

「天然温泉 東京健康ランドまねきの湯」でチゲラーメンを食べました。チゲは韓国の鍋料理です。肉や魚介、豆腐、野菜などを味噌や唐辛子風味の調味料で煮込みます。チゲ鍋と言われますが、チゲ自体に鍋の意味がありますので、鍋は余計です。
チゲにはテンジャンチゲやコチュジャンチゲがあります。テンジャンは韓国味噌で、大豆を醗酵させて作ります。コチュジャンは唐辛味噌味で、もち米麹などを発酵させます。韓国の味噌は煮立てても香りが飛ばず、むしろコクが増します。
チゲラーメンはチゲをスープにしています。辛さを特徴としていますが、鍋料理の中の辛さですので、調味料で辛くしただけの料理とは異なります。熱くなる辛さです。食べながら汗が流れます。油断しているとむせてしまいますが、辛過ぎません。中国発祥の麺料理が日本でラーメンになり、韓国料理のスープを使います。日本・中国・韓国の文化が混ざっています。
「天然温泉 東京健康ランドまねきの湯」の温泉「美人の湯」から硫黄の匂いがしました。NHK『ブラタモリ』「阿寒・摩周 “色”とりどりな宝の秘密とは!?」(2019年7月27日)で温泉の硫黄の話が出たため、硫黄を意識するようになったのでしょうか。

コーポレートファイナンス 戦略と実践

田中慎一、保田隆明『コーポレートファイナンス 戦略と実践』(ダイヤモンド社、2019年)はコーポレート・ファイナンスの実践的な解説書である。会計からM&A、株主還元政策、IRなどファイナンスの話題を幅広く取り上げる。現実と乖離した勉強になりがちな会計書とは異なる実践的な書籍である。
本書にはコーポレートファイナンスが企業の成長にとって重要という問題意識がある。「はじめに」で以下のように述べる。「いいものを作れば売れる時代は終わりました。絶妙なタイミングで最適な資金調達を行い、大胆かつ緻密に練られた投資戦略を実行する、そうして初めて企業は移り気な顧客に長く愛される存在となります」
これは昭和の日本的経営から転換すべき点である。日本的経営の擁護者は、財務や株主重視の経営を目先の利益を追求する強欲資本主義と批判しがちである。しかし、財務や株主を重視した経営の方が市場という第三者の視線を重視している。「いいものを作れば売れる」という昭和的なモノづくりの発想の方が傲慢な押し付けである。
面白かった内容は「会計をファイナンスに生かすためのキャラクター分析」である。企業の性格を財務指標から分析する。最初に見る指標は総資産利益率(ROA; Return On Assets)である。これは企業が投下した全ての資産を使って、どれだけのリターン(利益)を得たかを示す。「営業利益/総資産」で求められる。
2016年度の外食チェーン3社のROAは吉野家1.6%、日高屋17.5%、ペッパーフードサービス12.0%。吉野家は苦戦しており、日高屋やペッパーフードサービスは優良である。その要因として日高屋は営業利益率、ペッパーフードサービスは総資産回転率が高い。
日高屋の営業利益率の高さは原価率の低さ(粗利率の高さ)に由来する。「ちょい飲み」という、「飲み」のメニューに力を入れている。アルコール類はフード類に比べると利幅が厚く、粗利率を押し上げている。
これに対してペッパーフードサービスの食材費は55.3%と外食業界の標準30%よりも高い。肉の量と質を重視し、それ以外の要素を削ぎ落し、代わりに回転率を上げることで固定費率を下げて利益を生み出している。これは肉を食べたい消費者にとってもコスパが高い。企業は様々な戦略で利益を出しており、単純に品質と価格が比例するとはならない。

実践!インサイトセールス AIに駆逐されない営業力

高橋研『実践!インサイトセールス AIに駆逐されない営業力』(プレジデント社、2018年)は従来型の営業から顧客のビジョンを実現するインサイトセールスへの転換を主張するビジネス書である。訪問型営業はAIに取って代わられる職業とされる。この時代に存在意義のある営業がインサイトセールスである。

インサイトセールスは顧客の経営理念や事業ビジョンを徹底的に傾聴し、その内容をしっかりと理解する。その上で、そのビジョンを実現させるのに必要な課題解決策を提案する。課題解決と言えばソリューション営業を想起するが、本書はソリューション営業を一時代前のものとして明確に区別する。

ソリューション営業は事業者が一方的に設定した課題解決提案である。年金代わりの安定収入との名目でマンション投資の迷惑勧誘電話をかけることもソリューション営業と強弁することができる。そのようなものはAIでも実現可能である上、顧客への価値もない。相手の意思の尊重を忘れ、売り上げだけを求めることは、人の気持ちを踏みにじる行為である。

これに対してインサイトセールスは顧客の価値観に沿った営業である。これができていなければソリューション営業と言ったところで、良い商品だから売れて当然という高度経済成長期のプロダクトアウト的な発想と大差なくなる。このインサイトセールスはCustomer Successの発想と重なる(ニック・メータ、ダン・スタインマン、リンカーン・マーフィー著、バーチャレクス・コンサルティング株式会社訳『カスタマーサクセス サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則』英治出版、2018年)。

本書は具体的な営業方針も述べている。アポイントメントに際しては訪問の目的を正しく伝える必要がある。「ご挨拶に伺わせてください」といった曖昧なものは駄目である。この「ちょっとご挨拶だけ」はアメリカ人のビジネスパーソンから無駄な時間と嫌われる(小林真美『出世する人の英語 アメリカ人の論理と思考習慣』幻冬舎、2018年)。

このように私は本書にグローバルな感覚との重なりを感じた。一方で本書はインサイトセールスが刺さりやすい人々を創業社長や一族経営の後継者、地元密着を掲げる企業のトップとする。保身だけの公務員的な組織人に刺さりにくいことは理解できるが、随分ドメスティックな印象を受ける。一族経営や地元密着企業はビジョンが分かりやすいため、インサイトセールスの難易度が低いという事情はあるだろう。インサイトセールス自体は、もっと普遍性があると考える。

アフターデジタル

藤井保文、尾原和啓『アフターデジタル』(日経BP、2019年)はオフライン行動が全てデジタルデータとして取得され、オフラインがデジタル世界に包含される世界のビジネスの変化を論じた書籍である。このオフラインがデジタル世界に包含され、オフラインとオンラインの主従関係が逆転した世界をAfter Digitalと本書は呼ぶ。

今やモバイルデバイスやセンサーの普及し、行動データを高頻度で取得することが技術的に可能になった。現実に中国ではアリペイなどのモバイル決済やシェアリング自転車が普及しており、日本より先行している。インターネット時代に「リアルのコミュニケーションも大事」というバーチャルとリアルの二元論が唱えられた。これに対して、中国の先進企業はオンラインとオフラインを融合し一体のものとした上でオンラインにおける戦い方や競争原理を考える。

本書はオフラインとオンラインの主従関係が逆転する前をBefore Digitalと名付け、逆転した後をAfter Digitalと呼ぶ。紀元前をBefore Christとする英語の発想である。生半可な英語知識の日本人にはAfter Digitalをデジタル後の世界と解釈して、デジタル偏重を見直す先祖帰りした世界を想像する人がいるかもしれない。しかし、真逆の意味である。

このような生半可な英語知識では真逆の意味に解釈する危険は他にもある。Free DrugやDrug Freeは依存性薬物からの自由であり、依存性薬物を排除した世界である。しかし、自由に依存性薬物を摂取できる世界と誤解する日本人がいるかもしれない。

After Digital時代のビジネスは、オフラインからオンラインまで生活の至るところに顧客接点を作り、顧客の行動データを取得する。その行動データを活用し、顧客に対して最適なタイミングで最適なコミュニケーションを取り、商品・サービスの購入へと導く。消費者のニーズを無視したマンションだまし売りや消費者の時間を奪うマンション投資の迷惑勧誘電話は時代遅れの営業手法になる。

分解するイギリス 民主主義モデルの漂流

近藤康史『分解するイギリス 民主主義モデルの漂流』(筑摩書房、2017年)は、現代イギリス政治を紐解き、それが機能不全に陥っている現状を説明する。イギリスは議会制民主主義の先進国であり、議会制を取り入れる国のモデルとされた。今やモデルが漂流しているとされるが、日本の現実にも重なる。

既存政党の問題として、EU問題や移民問題など既存政党が意見を集約できない問題が登場した。日本でも外国人労働者受け入れ拡大の是非について既存の保守革新で賛成反対を色分けできないだろう。イギリスでは反EUを鮮明にしたUK Independence Party; UKIPが躍進した。しかし、UKIPの躍進がヨーロッパ議会選挙であることは皮肉である。ヨーロッパ議会選挙は比例代表制であり、小選挙区制の国政選挙では反映されない民意が反映される。EUを批判するためにEUの場を活用している。

イギリスでは首相に権限が集中する大統領制化が進んだ。典型は労働党のトニー・ブレア首相である。これも日本と重なる。少なくとも日本では官僚の省益追及や与党の派閥争いから抜け出す点で官邸主導は意味がある。官僚の抵抗より首相の主導の方が民主主義に適うだろう。

一方で首相がイラク戦争への参戦など賛否ある問題を強力なリーダーシップで進めることは民意の分裂を拡大した。分裂している状態に対して強力なリーダーシップが必要と言われることがあるが、実際は反対者を全員粛正する独裁者にならない限り、強力なリーダーシップは分裂を促進させがちである。この点も日本と共通する。

イギリスと日本の相違点は、公然とブレアの方針に反対する労働党議員が増加したことである。これを本書は大統領制化の負の面として分析するが、むしろ大統領制化の健全な帰結である。首相の大統領制化は社会的必要性があるとしても、権力集中の反作用として別のところから批判勢力が生まれる。それが権力の均衡と抑制checks and balancesになる。

もともと大統領制はアメリカがモデルになる。そのアメリカの議員は自党の大統領を批判するし、党議拘束も緩い。20世紀型大衆政党の党紀の考え方がダイバーシティの21世紀に合わなくなっているのではないか。この点では日本は巨額の政党助成金が政党の中央集権的な権力を強化し、政治家の政党依存度を高くしてしまう。日本の方が深刻に感じる。

ナナちゃん人形がサイボウズのボウズマン

ナナちゃん人形は名鉄百貨店メンズ館エントランス前にある巨大マネキンです。1973年(昭和48年)に誕生しました。股の下をくぐることができます。名古屋駅の待ち合わせ場所になっています。時期によって衣装が変わります。
ナナちゃん人形は2019年8月30日、サイボウズ株式会社のキャラクター「ボウズマン」になっていました。スーパーマン風のキャラクターです。「地球上のビジネスパーソンの危機を救うため日夜奔走しているイントラの星からの使者」という設定です。
周囲もサイボウズの広告で埋められています。広告は「待ち合わせにナナちゃん、名古屋にサイボウズ」と書かれています。これは「Cybozu Days 2019」に向けたキャンペーンです。サイボウズはグループウェアを提供するIT企業です。名古屋の昭和以来の名所をIT企業がジャックするとはデジタルのリアルへの浸透を再確認しました。
サイボウズは自由な働き方を追求する働き方改革の先進企業です。「プレミアムフライデーは、ありがた迷惑」の広告が話題になりました。公務員の発想は民間感覚からは非常識です。皆を一斉に早く帰らせることは全体主義・管理主義的な発想です。個人の事情を無視しています。
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