林田力 何者のだましの堤防も崩す

『東急不動産だまし売り裁判』著者

ノンフィクション著者。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』マンションだまし売り被害を消費者契約法で解決。何者もだまし売りのない世界へ。だまし売りNoでSDGs。消費者の堤防/Amazon Kindle出版/林田医療裁判/中野相続裁判/二子玉川再開発問題/書評/マンガ/YouTube
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名古屋

伊勢志摩ライナーの名古屋駅から四日市駅

名古屋駅を出発し、桑名駅、四日市駅に停車します。西村京太郎『近鉄特急 伊勢志摩ライナーの罠』は伊勢志摩ライナーがタイトルになっています。十津川警部シリーズでは伊勢を舞台とした作品がほかにもあります。『伊勢志摩殺意の旅』や『伊勢路(ルート)殺人事件』です。『伊勢志摩殺意の旅』はカルト宗教団体の土地買い占めが起こります。『十津川警部 愛憎の街 東京』では猫好きで有名なデザイナーとして林田ひろ子が登場します。

四間道(しけみち)

四間道(しけみち)は名古屋市の商人の町の風情が残されている通りです。黒の本瓦に白壁土蔵の街並みです。名古屋駅から徒歩圏の堀川の西にあります。街並み保全地区になっています。名古屋で希少価値の高い街並みです。
1610年の名古屋城築城とともに、その城下町として多くの商家が軒を連ねました。元禄13年(1700年)の大火の後、防火のため四間(約7m)の道路を作ったことが名前の由来です。尾張藩は、通りの東側に石垣の上に土蔵を建てて防火壁とすることを奨励しました。現在も土蔵造りの建物が並び、江戸時代の情緒を伝えます。
四間は江戸時代の大通りです。もっと大きな通りは六間です。六間の通りは2車線の車道として利用され、沿線の開発が進みました。逆に四間道だから街並みが保存されたと言えるかもしれません。
四間道の南端には浅間神社があります。江戸時代の正保4年(1647年)に遷座したとされます。浅間神社は木花開耶姫(このはなさくやひめ)が御祭神。木花開耶姫は山彦、海彦を生んだ神です。境内の楠や欅は樹齢300年以上です。四間道の路地を入ると突き当りが子守地蔵尊です。
四間道を進むと円頓寺商店街に出ます。円頓寺商店街は名古屋市西区那古野のアーケード商店街です。名古屋の下町です。円頓寺商店街は名古屋で一番古い商店街とされます。長久山圓頓寺の門前町として栄えました。正しい読みは「えんどんじ」ですが、今は「えんどうじ」となっています。

柳橋中央市場を歩きました。

柳橋中央市場は愛知県名古屋市中村区名駅にある民間の食品卸売市場です。名古屋駅から徒歩圏にあります。約400店舗の店舗が集結し朝市も開催しています。飲食店も沢山あります。観光スポットになっています。市場は1910年(明治43年)成立という長い歴史があります。民間市場のために住民の食生活を支える民間感覚が強いです。
市場は公正な価格を形成する場所です。良い品を妥当な価格で調達できます。値段と味や品質が比例するという発想は情報弱者のものです。情報の非対称性を解消することが市場の役割です。
柳橋中央市場の近くには名古屋市営地下鉄東山線の柳橋駅を作る構想があります。河村たかし市長は「うまいもん食いに行くには柳橋(駅)というのを造る」と発言しました(関謙次「名古屋の台所、柳橋に地下鉄駅構想 市が実現に前のめり」朝日新聞2019年3月12日)。

柳橋中央市場の入口

柳橋中央市場の入口です。建設工事の音がうるさいです。

ナナちゃん人形がサイボウズのボウズマン

ナナちゃん人形は名鉄百貨店メンズ館エントランス前にある巨大マネキンです。1973年(昭和48年)に誕生しました。股の下をくぐることができます。名古屋駅の待ち合わせ場所になっています。時期によって衣装が変わります。
ナナちゃん人形は2019年8月30日、サイボウズ株式会社のキャラクター「ボウズマン」になっていました。スーパーマン風のキャラクターです。「地球上のビジネスパーソンの危機を救うため日夜奔走しているイントラの星からの使者」という設定です。
周囲もサイボウズの広告で埋められています。広告は「待ち合わせにナナちゃん、名古屋にサイボウズ」と書かれています。これは「Cybozu Days 2019」に向けたキャンペーンです。サイボウズはグループウェアを提供するIT企業です。名古屋の昭和以来の名所をIT企業がジャックするとはデジタルのリアルへの浸透を再確認しました。
サイボウズは自由な働き方を追求する働き方改革の先進企業です。「プレミアムフライデーは、ありがた迷惑」の広告が話題になりました。公務員の発想は民間感覚からは非常識です。皆を一斉に早く帰らせることは全体主義・管理主義的な発想です。個人の事情を無視しています。

円頓寺本町商店街の金のシャチホコ

愛知県名古屋市の円頓寺本町商店街の金のシャチホコです。「円頓寺本町」と書かれた赤い台座の上に鎮座しています。目が迫力があります。歯が銀色です。商店街の中に「まちなか農園」という広場があります。ローズマリーなどが植えられています。
円頓寺商店街は名古屋市西区那古野のアーケード商店街です。名古屋の下町です。長久山圓頓寺の門前町として栄えました。正しい読みは「えんどんじ」ですが、今は「えんどうじ」となっています。
名古屋駅と名古屋城のほぼ中間に東西に延びています。しかし、南北に走る幹線道路によって分断され、円頓寺商店街、円頓寺本町商店街、西円頓寺商店街に分かれました。東から円頓寺商店街、円頓寺本町商店街、西円頓寺商店街です。
円頓寺商店街は全国の商店街と同様、消費スタイルの変化からシャッター街となっていきました。余所者の建築家の活動を契機として、空き店舗を個性的な店舗で再生し、活性化しました。スペイン風居酒屋や古民家カフェ、ブラジル音楽専門店などが地域外からも人を呼び込みます。コンサルティング会社や自治体主導とは真逆の進め方が成功要因です(山口あゆみ『名古屋円頓寺商店街の奇跡』講談社、2018年)。
2015年にはフランスのパリの商店街パサージュ・デ・パノラマと姉妹提携しました。秋にはパリ祭が開催されます。パサージュ・デ・パノラマは切手商が集まることで知られています。
国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」(2019年)では円頓寺商店街や円頓寺本町商店街、四間道(しけみち)が会場になりました。芸術監督の津田大介さんが町の雰囲気を気に入ったとされます(「アート沸騰「新たな発見して」 名古屋・円頓寺商店街」中日新聞2019年8月31日)。「あいちトリエンナーレ」のポスターをよく見ました。「あいちトリエンナーレ」は「表現の不自由展・その後」の中止が波紋を呼んでいます。
円頓寺商店街の脅威は開発による高層化です。「土地の高度利用が進むことで、那古野 地区の持っている地域の風情や情緒が消えていくことが懸念される」(岩田悠佑「那古野地区のまちづくりの方向性 那古野スタイルの構築」名古屋都市センター平成23年度自主研究報告書、2012年、4頁)。私が「SDGs 住み続けられるまちづくりを」を発表した東京都中央区月島も再開発の高層化が地域の風情を破壊しています。
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