林田力 何者のだましの堤防も崩す

『東急不動産だまし売り裁判』著者

ノンフィクション著者。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』マンションだまし売り被害を消費者契約法で解決。何者もだまし売りのない世界へ。だまし売りNoでSDGs。消費者の堤防/Amazon Kindle出版/林田医療裁判/中野相続裁判/二子玉川再開発問題/書評/マンガ/YouTube
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病院

病院のコスト満足度向上

病院のコスト満足度向上です。事業多角化により、診療以外の収入を得ることを考えようという提案です。病院に社交・娯楽の場を作ることを提案しました。これは病院には新規ビジネスチャンスになります。実例としてスパやフィットネスがあります。
デジタル時代は業種の壁が低くなります。異業種から医療健康分野への参入が進みますし、病院も生き残りのために異業種に参入する必要があります。これは産業構造の変化から導き出される必然です。
病院がサービス業に進出することは、サービスマインド醸成のためにも有益です。呼び方だけ患者様というようになりましたが、それだけではサービスマインドは高まりません。例えば長過ぎる待ち時間はサービス業ならば考えにくいことです。
また、医療法人の経営は、医療・介護型多角経営の場合に、他の場合と比較して、黒字経営となる可能性が大きいとの研究結果があります(大野博「医療法人の経営多角化と黒字経営に関する研究」日本医療経済学会会報29巻2号、2010年)。
Oneさいたまの会の議論では多角化の一案として病院ブランドを活かした健康食・レストランが出ました。但し、医療法人は医療法によって収益事業が認められていないという壁があります。
但し、医療法によって医療法人の収益事業には制限があります。市が現行法上可能な多角化の後押しをすることを提案します。
もう一つのコスト施策として、医療従事者の労働満足度向上で話したチーム医療や分業化があります。ここから医師以外ができる作業は医師以外に分業させます。たとえばドクターズクラーク(医師事務作業補助者)を活用します。
これは経営の視点では低単価要員の活用であり、コスト削減になります。人件費削減と雇用拡大という一見すると矛盾するものが両立します。
最後にまとめです。
大きく2点の提言にまとめられます。
病院サービスの充実と過労死防止条例の制定です。ぜひ検討をお願いします。

Oneさいたまの会は「聞いてよ市長!第2回さいたま市民政策プレゼン大会」を開催します。
日時:2019年10月30日(水)午後7時から9時まで
場所:サウスピア9階多目的ホール
https://alis.to/hayariki/articles/3k9LBlAAX1Vy

チーム医療

医師の特殊性として医師法19条というものがあります。これは医師は治療を拒んではならないという義務を定めたものです。
医師法19条(医師の応召義務)「診療に従事する医師は、診察治療の求があった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない」
しかし、「医療機関としては労働基準法等の関係法令を遵守した上で医師等が適切に業務遂行できるよう必要な体制・環境整備を行う必要があり」「応召義務があるからといって、医師は際限のない長時間労働を求められていると解することは正当ではない」(医師の働き方改革に関する検討会「医師の働き方改革に関する検討会報告書」2019年3月28日、4頁)。

条例を定めるとして、現実に長時間労働の削減が可能か問題になります。過労死防止条例によって過重労働を実効的に規制することは大切です。それこそが政治の役割です。
一方で、ただ過重労働するなと規制するだけでは、プレミアムフライデーや改元前の10連休のような有難迷惑な民間感覚欠如の公務員仕事と言われてしまいます。
そこで勤務医の労働条件を改善する施策を提言します。解決策としてチーム医療を提言します。
チーム医療は一人の患者に複数のメディカルスタッフ(医療専門職)が連携して治療やケアに当たる体制を言います。医師を交代制にしたり、看護師や療法士、ソーシャルワーカーら他の職種と協働したりします。これによって負担を軽減し、質を向上させます。
主治医制からチーム医療に転換します。主治医ということが患者に24時間張り付かなければならないという過重労働につながりやすい結果になります。一人の主治医が責任を持つ体制では24時間電話がかかってくる負担があります。一人なので見落としやミス、独善も起きます。今や最も個性が重視されるアイドルの世界でもAチーム、Bチームなどに分かれて公演する時代です。
フランスでは多分野グループ診療の試験的プロジェクトでサービス向上につながるとの結果ができています。これは世界銀行の英語のレポートに掲載されています(Helene Barroy, Zeynep Or, Ankit Kumar and David Bernstein; Sustaining universal health coverage in France: a perpetual challenge, World Bank, 2014, p.29)。
それから分業化による負担軽減です。医療事務など医師以外の労働者への分業化を徹底します。これは診療報酬の点でも優遇されます。
また、診療報酬の点では優遇されませんが、医療事務のクラウドソーシングも出てきています。先進的な自治体はクラウドソーシングと連携しています。
チームで取り組むことが優れていることは、実は当たり前のことです。
ここではF1のピットストップの例を説明します。
1950年のF1のピットストップでは一人の人が一つずつタイヤを交換していきました。ピットストップで1分以上の時間がかかっていました。
21世紀のF1のピットストップでは20人が一斉にタイヤを交換します。所要時間は僅か2秒です。

Oneさいたまの会は「聞いてよ市長!第2回さいたま市民政策プレゼン大会」を開催します。
日時:2019年10月30日(水)午後7時から9時まで
場所:サウスピア9階多目的ホール
https://alis.to/hayariki/articles/3k9LBlAAX1Vy

医療従事者の労働満足度向上

2番目の医療従事者の労働満足度向上に入ります。
前提事実として、勤務医の労働条件は過酷です。
医師不足が言われていますが、問題は偏在にあると考えます。勤務医は労働条件が悪いため、敬遠されています。
ここで勤務医の労働条件の悪さを示す二つの事例を紹介します。
杏林大学医学部付属病院では約15人の医師が過労死ラインの月80時間超の残業をしていました。しかも残業代を未払いでした(「杏林大、医師に長時間労働 労基署勧告」日本経済新聞2018年1月20日)。
また、佼成病院小児科医過労自殺訴訟という裁判がありました。佼成病院の小児科医が過労自殺して遺族が裁判を起こしました。この裁判では具体的な予見可能性がないとして病院の責任を否定しました。病院が分からなければ責任に問えないという理屈です。
分からなかった人に責任を問えないというのは青臭い法律論ならば通用しますが、過労死をなくしていこうとする立場からは困った問題があります。勤務医の労働実態をきちんと管理している病院ならば、勤務医が過重労働に陥っていることを把握できるため、責任を問えます。しかし、病院が勤務医の労働実態を管理していなければ責任を問われないならば、労働実態を管理しない方が良いという本末転倒に陥ります(「過労死・自殺が相次ぐ勤務医、ずさんな労務管理が横行、2割が過労死ライン」東洋経済オンライン2008年11月11日)。
過剰労働を抑止できる実効的な規制が必要です。
そこで過労死防止条例の制定を提言します。勤務医だけでなく、全ての働く人に関係する条例です。働きやすい、さいたま市のイメージアップにもあります。さいたま市は2018年の幸福度ランキングで1位から2位に後退しました。それは仕事分野が落ちたためとされます。働きやすい、さいたま市は重要なポイントになります。
私の昨年の発表テーマは自殺0でした。過労自殺は自殺の一類型です。過労死防止条例によって、働きやすさを感じる、魅力的なさいたま市をアピールできます。

Oneさいたまの会は「聞いてよ市長!第2回さいたま市民政策プレゼン大会」を開催します。
日時:2019年10月30日(水)午後7時から9時まで
場所:サウスピア9階多目的ホール
https://alis.to/hayariki/articles/3k9LBlAAX1Vy

病院に社交・娯楽の場を

患者の診療満足度向上の最後の提案です。
病院に社交・娯楽の場を作ってほしいという提案です。病院にエンターテイメント性を持たせ、アミューズメントパークにしようという提案です。待ち時間を有効活用し、病院に行くことが楽しくなるようにします。義務的な通院から健康消費という価値を提供する場にしましょう。
たとえば温泉、ジム、レストランの充実です。古くから温泉療法があります。温泉ではないですが、桜区には桜環境センターが温浴施設になっており、非常に賑わっています。需要はあると言えます。
利用者同士が交流を持てる社交サロンとして、囲碁や将棋、花札、ボードゲームができる場所を設けることはどうでしょうか?
ちょうど現在放映中のアニメ『放課後さいころ倶楽部』はボードゲームをテーマにしています。ボードゲームを打ち出すならばタイムリーになります。
また、ゲームセンターと病院の組み合わせです。ゲームは敵視されがちですが、頭や反射神経を使います。ゲームという言葉に抵抗があるのでしたら、eSportsという切り口もあります。
物産展と病院の組み合わせも出ました。病院はバス路線の重要ポイントになることが多く、道の駅として賑わいの場にできます。ここは、まちづくりのグループが発表します。
すぐできそうなこととして、コミュニティー施設と連携して病院の壁を使って美術展を開催することがあります。

Oneさいたまの会は「聞いてよ市長!第2回さいたま市民政策プレゼン大会」を開催します。
日時:2019年10月30日(水)午後7時から9時まで
場所:サウスピア9階多目的ホール
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患者がどのような基準で病院を選択するか

患者がどのような基準で病院を選択するかを見てみます。
さいたま赤十字病院のアンケート結果です。一番多いものは紹介ですが、これは患者の主体的選択ではないため、外します。
外来患者は、専門医がいる、交通の便が良い、自宅・職場・学校から近いとなりました(さいたま赤十字病院TQM推進室「平成30年度第1回外来患者さん満足度調査結果概要」)。
入院患者は、交通の便が良い、医療設備が良い、かかりつけ医がいるとなりました(さいたま赤十字病院TQM推進室「平成30年度入院患者さん満足度調査結果概要」)。
どちらにも交通の便が入っています。病院自身の実力とは別の要素です。これが南区あたりに病院を新設してほしいという提案の理由になります。ひとつ前のスライドでは人口の多い南区の病院が少ないことが分かりました。南区辺りに病院を作ったら、どうでしょうか?
また、専門医がいることや医療設備が良いことが選択理由になっています。ここからは専門医がいて設備が整った大病院を希望しているという結果になりました。やはり大病院が好まれます。これはOneさいたまの会での議論も同じでした。国は、かかりつけ医にシフトしようとしていますが、専門性や設備面で不十分と感じる人が多いです。

Oneさいたまの会は「聞いてよ市長!第2回さいたま市民政策プレゼン大会」を開催します。
日時:2019年10月30日(水)午後7時から9時まで
場所:サウスピア9階多目的ホール
https://alis.to/hayariki/articles/3k9LBlAAX1Vy

患者の診療満足度向上

患者の診療満足度向上を高める施策を説明します。大きく3点あります。
第一に、さいたま市は病院が少ないため、もっと病院を作ろうということです。
第二に、診療をデジタルトランスフォーメーションで補完する提案です。デジタルトランスフォーメーションは産業界の流行り言葉です。ITを活用して補おうということです。
第三に、通院を楽しいものにするために、病院をアミューズメントパークにしようという提案です。

日本医師会のシンクタンクである日医総研の意識調査結果です。医療の重点課題として「高齢者などの長期入院施設や介護老人保健施設の整備」と「夜間や休日の診療や救急医療体制の整備」がツートップです(日医総研ワーキングペーパーNo.384「第6回 日本の医療に関する意識調査」2017年)。
一般に言われがちな自宅で最期ではなく、やはり病院が求められていると言えます。実際、Oneさいたまの会では広く保健福祉をテーマに議論したが、病院への要望が圧倒的でした。

Oneさいたまの会は「聞いてよ市長!第2回さいたま市民政策プレゼン大会」を開催します。
日時:2019年10月30日(水)午後7時から9時まで
場所:サウスピア9階多目的ホール
https://alis.to/hayariki/articles/3k9LBlAAX1Vy

病院に通うことは大変

Oneさいたまの会は「聞いてよ市長!第2回さいたま市民政策プレゼン大会」を開催します。
日時:2019年10月30日(水)午後7時から9時まで
場所:サウスピア9階多目的ホール
https://alis.to/hayariki/articles/3k9LBlAAX1Vy

病院に通うことは大変です。ここでは、とある桜区道場住民が通院する例を紹介します。
大宮区にある自治医科大学附属さいたま医療センターに通院するためにはバス、電車、バスを乗り継ぐ必要があります。1回の通院で往復千円以上の交通費がかかります。医療費には高額療養費制度がありますが、通院交通費には補助がありません。
西区の、さいたま市民医療センターにはコミュニティバスがありますが、1時間に1本しかありません。どれほど立派な病院でも通院が不便では大変です。
そこで新しい時代に合った①患者の診療満足度、②医療従事者の労働満足度、③病院のコスト満足度を高める施策を提案します。

さいたま赤十字病院の選択理由

さいたま赤十字病院の患者アンケート調査で、さいたま赤十字病院を選択した理由を尋ねています。調査は外来患者と入院患者に分けています。外来・入院共に「他医からの紹介」が最も多いですが、これは主体的な理由ではありません。同じく「救急搬送等」も主体的な理由ではありません。外来・入院共に「交通の便がよい」ことが重視されています。外来では「専門医がいる」、入院は「医療設備がよい」の割合も高いです。

外来患者の選択理由
他医からの紹介 45%
専門医がいる 11%
交通の便がよい 10%
自宅・職場・学校が近い 8%
かかりつけ医がいる 8%
医療設備がよい 8%
救急搬送等 6%
その他 3%
診療科目が多い 1%

入院患者の選択理由
他医からの紹介 39%
交通の便がよい 16%
医療設備がよい 12%
救急搬送等 11%
かかりつけ医がいる 9%
専門医がいる 6%
自宅・職場・学校が近い 4%
その他 2%
診療科目が多い 1%

さいたま赤十字病院TQM推進室「平成30年度第1回外来患者さん満足度調査結果概要」
http://www.saitama-med.jrc.or.jp/iryouzyouhou/pdf/h30manzokudo_gairai_1.pdf
さいたま赤十字病院TQM推進室「平成30年度入院患者さん満足度調査結果概要」
http://www.saitama-med.jrc.or.jp/iryouzyouhou/pdf/h30manzokudo_nyuuin.pdf
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