林田力 何者のだましの堤防も崩す

『東急不動産だまし売り裁判』著者

ノンフィクション著者。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』マンションだまし売り被害を消費者契約法で解決。何者もだまし売りのない世界へ。だまし売りNoでSDGs。消費者の堤防/Amazon Kindle出版/林田医療裁判/中野相続裁判/二子玉川再開発問題/書評/マンガ/YouTube
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警察不祥事

埼玉県警第一方面本部副本部長がパワハラ訓戒

埼玉県警第一方面本部副本部長の男性警視(60)が部下に強制的に退職願を書かせるなどのパワーハラスメントをしたとして、2020年11月末に本部長訓戒処分を受けた。
男性警視は2020年4月から9月頃に複数の部下に「バカ」などと暴言を吐いたほか、部下の巡査に退職願を書くことを強制したという。巡査は退職しなかったが、県警監察官室はパワハラにあたると判断した。周囲からの報告で判明した(「監察役の警視が部下に「バカ」と暴言、退職願書かせる…パワハラで本部長訓戒」読売新聞2020年12月8日)。
テレビ埼玉は「警視は部下に「ばか」と暴言を吐き、退職届を書かせようとしたほか、パワーハラスメントに該当する行為もあった」と報道する(「県警警視を本部長訓戒 部下に退職迫るパワハラ行為/埼玉県」テレ玉2020年12月8日)。暴言と退職届強要以外にもパワハラがあったことになる。
埼玉県警の隠蔽体質も露呈した。県警は「懲戒処分ではなく、広報する基準に当たらない」とし、詳細を明らかにしない(「県警警視を本部長訓戒 部下に退職迫るパワハラ行為/埼玉県」テレ玉2020年12月8日)。退職届強要は悪質度合いが高い。本部長訓戒が民間感覚では公務員ぬるま湯的な甘い処分である。
個人の責任追及も甘いし、パワハラを生み出す組織の体質には踏み込まない。「誰の責任か分からない」は保身第一の無能公務員体質に共通する責任転嫁の論理である。いかにも問題を認識しているような顔をしながら、しかし別部署になっているなどと言い訳を並べる。
情報公開を拒否していると透明性や信頼性を得られなくなる。正しい判断や評価は情報公開を徹底し、データを活用できるようにすることが前提である。情報公開は真に必要な課題を抽出し、意思決定を改善することにつながる。
男性警視は不祥事などの調査を行う県警警務部の監察官も兼務している。埼玉県警の不祥事の機能不全も当然である。埼玉県警では機動隊水難救助部隊の佐々木俊一巡査(当時26歳)が訓練中に水死した。佐々木巡査は足を痛めていたため訓練中止を願い出たが聞き入れられず、先輩隊員に息継ぎができないまま水中に3~4回沈められ死亡した。
底知れぬ苦難や心痛は体験しパワハラ被害者本人しか分からないことがある。昭和の精神論根性論で激励することもパワハラになる。頑張れと無責任なことは言えない。パワハラ加害者は激励したつもりと自分をよく見えるような話をでっち上げる。そしてパワハラ加害者自身も自分が考え出した妄想を固く信じるようになる。

埼玉県警鉄道警察隊巡査が警察DB悪用で強制わいせつ

埼玉県警鉄道警察隊巡査=さいたま市見沼区=が、埼玉県警のデータベースを悪用して得た情報をもとに女性宅を訪ね、体を触ったなどとして、強制わいせつや住居侵入などの罪に問われている。巡査(32)は、さいたま市のマンションの女性の部屋に2019年8月、不動産業者を装って侵入し、身体を触るなどした疑いで逮捕された。巡査は2018年12月にも同市の別の女性の情報を不正に得たとされる。
巡査(33)=さいたま市見沼区=の論告求刑公判が2020年12月9日、さいたま地裁(任介辰哉裁判官)であり、検察側は懲役3年6月を求刑した。検察側は論告で巡査が女性と性的な関係を持ちたいと考え、データベースで対象者の個人情報を収集していたとして「計画的で狡猾(こうかつ)な犯行」と指摘した。判決は2021年1月14日に言い渡される。
巡査は逮捕時には「家には入ったが、触っていない」と容疑を一部否認した(「部屋に不動産業者装い侵入 強制わいせつで警察官逮捕」FNN 2019年10月11日)。家には入ったとの言い訳が言い訳になっていない。性悪で冷酷、一刻も早く退場して欲しいと願うほどの唾棄すべき存在である。
公判では犯行を認める一方、女性宅を訪ねたのは「仲良くなるため」だったと主張した(「元巡査に3年6月求刑 埼玉県警データベース悪用、強制わいせつ罪」産経新聞2020年12月9日)。この言い訳自体が筋違いである。警察のデータベースを私的目的で悪用している。警察官は自分達が特権身分と勘違いしているのではないか。
警察のデータベースを利用した犯罪であり、求刑が軽すぎるのではないか。総じて日本では警察官の犯罪は刑が軽い。公務員の懲戒免職が社会的責任を受けたとして刑の軽減理由になるならば、公務員は前近代の貴族のような特権身分になってしまう。警察不祥事と言えば神奈川県警が悪名高いが、埼玉県警は桶川ストーカー殺人事件をはじめ、深刻な事案が目立つ。
埼玉県警では警察情報の悪用が繰り返されている。岩槻署の男性警部補は2010年2月から2014年6月にかけ、「捜査に必要」と偽り、計10人66件の個人情報を不正取得した。埼玉県警川口署地域課の巡査は公用端末で不正に取得した女性の住宅に侵入したとして、住居侵入の現行犯で逮捕された(「個人情報不正照会、住居侵入、捜査書類偽造… 埼玉県警、2人免職、1人停職」産経新聞2015年1月24日)。外部機関による監査が行われていないから腐敗する。
埼玉県警では浦和東警察署(さいたま市緑区)地域課の巡査(32)は、さいたま市内の路上で10代後半の女性にわいせつな行為をしたとして、2019年8月15日に強制わいせつ容疑で逮捕された。路上からマンション侵入に警察不祥事が悪い方へレベルアップしている。
不動産業者を装う点で知能犯である。埼玉県警では警察官の職務を悪用する警察不祥事が相次いだ。埼玉県警草加署巡査は死体検案名目で遺族から現金82万円をだまし取った。埼玉県警川越署巡査も遺族に遺体の防腐処置費用として現金50万円をだまし取ろうとした。市民が警察官に警戒するようになったために不動産業者を装うようになったのだろうか。
千葉県警成田空港警備隊の男性巡査(23)は2020年9月7日、知人女性(23)が住む柏市内のアパートの一室に合鍵を使って侵入した。帰宅した女性と鉢合わせして逮捕・書類送検された。巡査は調べに対し「盗撮目的だった」「部屋や生活を見たかった」と話した。ところが、処分保留で釈放され、不起訴処分となった。千葉県警は10月1日、減給10分の1、6か月の懲戒処分とした。巡査は1日付けで依願退職した(「知人女性宅に侵入 23歳巡査を懲戒処分/柏市」千葉テレビ放送2020年10月2日)。

吉本警部補を懲戒免職 #警察不祥事

北海道警察は2020年11月2日に吉本警部補を懲戒免職とした。パトカーに同乗していたいずれも30代の男性巡査長3人のうち1人を減給6カ月、残る2人を戒告。2019年9月には不正を知りながら報告を怠ったとして、吉本警部補の上司の50代の男性警部を減給6カ月とした。上司などにあたる警視、警部、警部補ら5人についても上司に報告する義務を果たさなかったとして本部長訓戒などとした(「測定捏造、速度取り締まり不正47回 警官を懲戒免職」朝日新聞2020年11月3日)。
道警によると、吉本警部補や巡査長らは、47人に不適正な取り締まりを行い、反則切符を交付したという。別の警察官らも2017年4月から2020年6月まで、不適正な取り締まりで7人に反則切符を交付したことも判明した(「逮捕の警部補を懲戒免職 速度取り締まりで証拠偽造 北海道警」時事通信2020年11月2日)。道警の不正は47件に7件を加えて計54件になる(「スピード違反"証拠ねつ造"58歳男性警察官「免職」…部下3人含む10人も懲戒処分 計54件の不正判明」北海道ニュースUHB 2020年11月2日)。
50回以上も不正していたことがどうして判明したのか。以前から分かっていても見逃していたとしか思えない。まともな組織ならば「事実に基づき厳正に処分した。今後再発防止に努める」ではなく、何故不正を行ったかを明らかにして全国的に同種事案が無いかを公表するものである。
警察は点数稼ぎのための冤罪製造機になっている。民間企業の営業成績みたいにノルマがあるのだろう。そして部署のノルマ達成のために不正が黙認されているのだろう。しかし、民間企業では不正を行ったならば叩かれる。企業の売り上げは営業努力で作るが、警察は違反ゼロを努力するものである。警察組織は根本的に民間感覚から乖離している。
新警察不祥事
林田力
hayariki
2020-02-08

東京都 #新型コロナウイルス 463人

東京都の2020年7月31日の新型コロナウイルス感染者は463人。過去最多を更新。小池百合子知事は記者会見で新型コロナウイルスの感染者数や医療提供体制がさらに悪化した場合に「都独自の緊急事態宣言を発することも考えざるを得ない」と述べた。岐阜県の古田知事は「第2波非常事態」を宣言した。
青森県では、風俗店利用を隠すために検査を受けずに勤務を続けた警察官が、その後救急搬送されて陽性と判定された(「コロナ陽性判定後に行方くらます人が多すぎるヤバい現状」NEWSポストセブン2020年7月31日)

#警察不祥事 YouTube 3万回視聴ありがとうございます

「警察不祥事」は『警察不祥事』など林田力の電子書籍の表紙のスライドショーです。「警察不祥事」は林田力YouTubeチャンネルで5番目に視聴回数3万回を超えました。マンション問題以外の動画では初の3万回突破です。
視聴回数2万回突破も5番目です。視聴回数1万回突破は6番目でした。5番目の「SDGs 住み続けられるまちづくりを」を抜きました。

北海道警察の薬物犯罪

北海道警察では現職の警察官が4回も薬物事件で逮捕されている。
道警生活安全特別捜査隊班長の稲葉圭昭警部(当時40代)は2002年に覚せい剤取締法違反で逮捕された。
札幌中央署地域課の30代巡査部長は2007年に覚せい剤取締法違反で逮捕された。
函館西署警備課の30代の巡査部長は大麻とみられる薬物を譲り受けたとして2017年に麻薬特例法違反で逮捕された(「薬物逮捕の現職警官は北海道警4人目 なぜ? 元幹部が分析…46歳巡査部長覚せい剤所持で逮捕」北海道ニュースUHB 2018年10月11日)。
道警札幌中央署薬物銃器対策課の巡査部長は2018年10月10日に覚せい剤取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕された。
稲葉圭昭警部の覚せい剤取締法違反は稲葉事件と呼ばれる。稲葉警部は警察官でありながら、暴力団やロシアマフィアと癒着し、覚せい剤や拳銃、盗難車の密売に関わっていた。違法捜査を繰り返し、「銃対(銃器対策課)のエース」ともてはやされた行き着く先が薬物犯罪であった。
織川隆『北海道警察 日本で一番悪い奴ら』(だいわ文庫、2016年)は稲葉事件を描いたノンフィクションである。映画化された。タイトルが『北海道警察』であり、サブタイトルが「奴ら」と複数形になっていることが示すように、稲葉警部一人の問題ではない。拳銃摘発のノルマを押し付けるような警察の体質が腐敗を生んでいる。このノルマは交通違反取り締まりでも感じることだろう。世の中の役に立つ価値を生み出すのではなく、内輪のルールが目的化している。社会にとっては害悪でしかない。
稲葉警部はとんでもない警察官であるが、責任を押し付け、切り捨てられる末端でしかない。一番悪い奴らは警察組織の中にいる。組織ぐるみで行われていた不祥事を隠蔽する。国営暴力団という言葉も比喩ではない。
稲葉氏は『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』(講談社文庫)、『警察と暴力団 癒着の構造』(双葉新書)との告白本を書いている。警察不祥事の当事者が警察の腐敗を告白する犯罪ノンフィクションである。ガサ状なしの家宅捜索、おとり捜査、やらせ逮捕など警察が日常的に違法捜査を繰り返していることが描かれる。当事者の告発によって稲葉事件が警察組織の問題であると理解できる。恥さらしは隠蔽体質の警察である。
そして小笠原淳『見えない不祥事 北海道の警察官は、ひき逃げしてもクビにならない』を読むと警察の体質はその後も変わっていないことが分かる。稲葉事件は過去の特異な事件ではない。稲葉事件で上層部の責任追及を有耶無耶にしたことが警察官の薬物犯罪が繰り返される原因ではないか。自浄作用が働かない組織である。外部の目に晒されなければ進歩がない。徹底した情報公開が必要である。

埼玉県警武南警察署 #コロナウイルス 感染

















冤罪 #警察不祥事

冤罪は決して他人事ではない。冤罪によって今まで築き上げた多くのものを失ってしまう。それにもかかわらず、警察の捜査に違法性はないとされてしまう。今こそ日本人はこれ以上冤罪被害者に泣き寝入りさせることがないよう真剣に考えるべき時が来ている。焼け野原から経済大国にしてしまう前に進むだけ、頑張るだけの日本的発想は時代遅れである。
冤罪被害者は皮膚を引き剥がされ、肉を晒された気分になる。市民は踏んだり蹴ったりである。何故警察官は相手の品格を貶め、不安と恐怖しか与えられないような言動を行うのか。警察組織は市民感覚からずれている。警察は冤罪被害者の無念さに対しての認識が非常に不足している。何故冤罪が起きたのか、何が起こったのかという開かれた制度になっていない。被疑者・被告人の人権に対する啓蒙活動が不足している。
冤罪は国家による犯罪である。冤罪により刑罰を受けた人は、国家権力によって人権を侵害される(『冤罪白書』編集委員会『冤罪白書 2019』燦燈出版、2019年)。見込み捜査によって今までの人生は台無しにされる。市民の幸福を盗み、名誉を踏みにじり、自らは点数稼ぎをする。名誉回復の仕組みは十分ではない。これからの人生も台無しにされる。
冤罪が生まれやすくなる背景として法律の恣意的な運用がある。欧米の共通の制度として罪刑法定主義がある。違法か違法ではないかを明確に定める。ところが、日本では警察官や検察官の裁量が大きい。法律の恣意的な運用は日本の行政のあらゆる場面に見られる悪癖である。一貫した理由の説明はアカウンタビリティの観点から当然に求められる。
「法律の恣意的な運用をやめてください。収容する時も、仮放免の許可を出さない時も、次回の仮放免期間あるいは仮放免申請時に参考にすることができる一貫した理由を、個別ケースに応じて明らかにしてください。」(「入管庁は、非正規移民の長期・無期限収容をやめてください。ハンストを無視せず、恣意的な収容行政をやめてください」)
「警察・検察による自白強要、それを鵜呑みにする裁判官。真実は何処に。はっきりしています。警察・検察が、ちゃんと手持ちの証拠を全面開示すれば一目瞭然です」(「傍聴席」救援新聞、日本国民救援会東京都本部、2020年1月25日)
組織内での初動対応によってその後の被害が大きく変わってくる。多くの事例では警察の捜査に問題があっても、外部から指摘を受けるまで問題化することはない。自組織で自発的に行うべき見直しがなされていない。情報公開がなされず、実態を正確に把握できなければ、警察不祥事の対応も困難になる。風化はしない。むしろ問題は拡大する。
冤罪
林田力
江東住まい研究所
2019-03-23

#警察不祥事 への対策

警察不祥事への対策は外部の目が必要である。腐った組織には情報公開が必要である。警察の対応は不信を育てる肥沃な土壌である。情報公開なしの警察改革はナンセンスの上にナンセンスを積み重ねるものでしかない。
テレビ局は「日本列島警察不祥事24時」「警察官犯罪24時」を制作し、放送すべきである。高視聴率は間違いない。警察24時で犯罪者に対する厳しい対応が放送されている。警察官が起こした犯罪なら、それ以上に厳しい処罰をとらなければ公正ではない。
民間感覚の外部の目があれば、杜撰な仕事ぶりとそれを稚拙な偽装で隠蔽しようとしていることが明らかになる。実情に全く合わない画一的な仕事の割り振り。市民の反感を煽ることがお前たちの仕事なのかと問い詰めたくなるような不公正かつ不平等な運用。躍起になって警察不祥事を否定しようとする無駄な努力。旧態依然とした組織は、イノベーションによって破壊され、滅びる宿命にある。
警察改革は具体的なブレークスルーが必要である。警察組織に染みついた文化、思考を変えることは簡単ではない。警察幹部には具体的ビジョンがなく、現場は文句を言うだけで本心は現状維持を望んでいる。民間感覚とのズレはあまりに大きい。警察官から「警察不祥事を公表したい」との声が出なければ駄目である。不正警官は退場した方が警察組織は健全化して、風通しが良くなる。
暴力団との癒着は古典的な問題であるが、半グレや危険ドラッグ売人との癒着など新たに浮上する課題への理解と対応も欠かせない。最初に実施すべきは現状の棚卸である。どのようなタスクを実施しているか。どのくらいの時間を使っているか。どこに問題があるのかを明らかにする。人的・組織的対策、技術的対策、物理的対策を総合的に整え、正しい運用を継続できる仕組みを構築しなくてはならない。
続警察不祥事
林田力
hayariki
2019-08-10

【警察不祥事】警察官のスカート内盗撮が相次ぐ

警察官が女性のスカートの中を盗撮する事件が各地で起きている。山口県警の30代男性巡査が2019年7月9日付で女性のスカート内を盗撮したなどとして、県迷惑行為防止条例違反(盗撮)と軽犯罪法違反(のぞき見)の疑いで山口地検に書類送検された。起訴を求める「厳重処分」の意見が付けられた。県警は同日付で巡査を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分にした。巡査は同日依願退職した。
容疑は5月中旬、山口県防府市内の商業施設にあるゲームコーナーで、女性のスカート内をスマートフォンで盗撮したとしている。他の客の目撃情報や防犯カメラなどから巡査を特定した。任意の事情聴取に「下着に興味があり、数年前から盗撮をしていた」と認めたという。また、巡査のスマートフォンを調べたところ、2018年8月と2019年4月にも他人の住宅内を外から撮影するなどした疑いが強まり、今回を含め計3件を山口地検に書類送検した。
県警は「逃走のおそれがない」との理由で逮捕せず、私的行為の場合の公表基準を「停職以上」とする警察庁指針を理由に処分を発表しなかった(平塚裕介「巡査がスカート盗撮 逮捕せず書類送検 基準理由に発表せず 山口県警」毎日新聞2019年7月23日)。
北海道警察本部自動車警ら隊の巡査長(28)は札幌市内の商業施設で女性のスカートの中にカメラを向けたとして逮捕された。2019年7月16日午後7時頃、10代の女性客のスカートの中にカメラを向けた道迷惑行為防止条例違反の疑いが持たれている。
大阪府警交野署地域課の巡査(26)=大阪市東成区=も、女性のスカート内を盗撮しようとしたとして府迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕された。逮捕容疑は2018年11月24日午後10時半頃、大阪市天王寺区の大阪メトロ長堀鶴見緑地線玉造駅の上りエスカレーターで、20代女性のスカート内に後方からスマートフォン(スマホ)を差し向け、盗撮しようとしたというもの。下着を盗撮する目的とする(「盗撮目的でスカート内にスマホ 容疑で大阪府警の巡査を逮捕」産経新聞2018年11月25日)。
女性が違和感で振り向くと、スマホを手にした巡査が「すいません」と言ってエスカレーターを逆走。別の階段から改札に上がったところを女性らに確保された(「スマホで盗撮 大阪府警巡査を迷防違反容疑で逮捕」毎日新聞2018年11月25日)。
大阪府警は巡査の逮捕を25日に発表した。「スリルと盗撮する達成感を味わいたかった」と供述しているという(「「スリルと達成感味わいたく…」盗撮容疑で府警巡査逮捕」2018年11月25日)。スリル達成感を味わいたいというところに異常性が表れている。違法捜査や冤罪作りもスリルや達成感を味わいたいというメンタリティからなのだろうか。
この事件と似た事件に和歌山県警巡査の盗撮事件がある。和歌山県警巡査は2018年9月9日、大阪メトロ日本橋駅の階段で女性のスカートを盗撮し、盗撮を注意した人に怪我を負わせて傷害容疑で逮捕された。盗撮の仕方や発覚後の逃走が共通する。
プールの盗撮でも埼玉県警蕨警察署の巡査部長(43)が東京都迷惑防止条例違反容疑で逮捕されたり、埼玉県警公安2課課長補佐の男性警部(57)が書類送検されたりしている。性犯罪の手口が組織内で共有されているのではないか。
警察不祥事の中で性犯罪は多いジャンルである。2019年上半期に懲戒処分を受けた警察官と警察職員は全国で113人。処分理由は「異性関係」が最多の35人で、内訳は強制わいせつ8人、盗撮7人、セクハラ6人。窃盗・詐欺・横領など27人(八木拓郎「警察の懲戒処分113人、最多は異性関係 今年上半期」朝日新聞2019年7月18日)。変態警察官が多過ぎる。

冤罪

林田力『冤罪』(Amazon Kindle、2019年3月23日)は冤罪についての記事を集めた書籍である。冤罪の防止は刑事司法にとって尽きぬ問題である。自白強要の日本警察は人権を踏みにじることを容易く容認してしまう。海外の刑事小説やドラマでは警察の取り調べでは弁護士が同席し、刑事が脅しにかかると、その場で弁護士が制している。
本書刊行後に松橋事件の再審で無罪判決が言い渡された。熊本地裁(溝国禎久裁判長)は2019年3月28日、殺人罪などで懲役13年が確定し服役した宮田浩喜さん(85)に無罪判決を言い渡した。再審決定では自白の重要部分が客観的事実と矛盾するとしていた。それを踏まえ、判決は確定判決が有罪の根拠とした自白の信用性を改めて否定した。地裁は検察側証拠の大半を採用しなかった。犯人をでっち上げた警察や検察側の責任は重大である。
冤罪の背景には検察側の証拠隠しがある。宮田さんの自白には「巻き付け布を犯行後に燃やした」とある。ところが、その巻き付け布は1997年に弁護団が検察に求めた証拠開示で見つかった。虚偽の自白であったことが明らかになった(「松橋事件、再審制度に一石 「隠された証拠」が鍵に 28日に地裁判決」西日本新聞2019年3月27日)。
警察や検察が都合の良い証拠のみを提出し、自己に不利益な証拠を提示しない問題はテレビドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』でも取り上げられた。隠蔽する手法は巧妙化している。利益となる事実を説明し、不利益となる事実を説明しない点で東急不動産消費者契約法違反訴訟とも共通する(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』)。俯瞰的な視点で情報を組み合わせ、連携して判断するためには情報公開の徹底が不可欠である。消費者契約法が消費者にとって「使って当たり前」の存在になったように、被疑者・被告人の人権保障も当たり前にしなければならない。
宮田さんの次男賢浩さん(60)は記者会見で以下のように語る。「警察や検察が責任を問われない今の司法制度を変えない限り冤罪はなくならない」(「「無罪ですよ、無罪…」宮田さんに何度も何度も 松橋事件再審無罪確定」毎日新聞2019年3月28日)
冤罪被害者達は冤罪を招いた捜査当局を批判し、謝罪をしなかった熊本地裁の対応にも不快感を示した(「「謝罪すべきだ」冤罪被害者、地裁対応に不快感 松橋事件再審無罪」西日本新聞2019年3月29日)。布川事件の冤罪被害者の桜井昌司さんは以下のように話す。「同じような仕組みでなぜ、冤罪が繰り返されるのか。そのうえ捜査機関は誰も責任をとらない。取り調べを弁護士立ち会いでするなど、可視化が必要だ」(「「これほど時間かかるとは」 再審無罪判決、司法へ怒り」朝日新聞2019年3月28日)
cover (1)

冤罪
林田力
江東住まい研究所
2019-03-23

埼玉県警公安がプール盗撮で書類送検

埼玉県警の公安2課課長補佐の男性警部(57)がプールで女子高生を盗撮し、書類送検された。警部は2010年8月2日正午頃、川口市西青木の青木町公園総合運動場プールで国体の水泳県予選に参加していた女子高校生2人の尻部分を2階の観覧席からビデオカメラで盗撮した疑い。ビデオカメラは県警の備品で、警部は撮影が業務と無関係だったと認めているという(「埼玉県警 警部が水泳大会を無断撮影 勤務中、ビデオカメラで 埼玉県警」時事通信2010年8月3日)。

埼玉県警は2010年11月12日、県迷惑行為防止条例違反などの容疑で、警部を書類送検するとともに、減給100分の10(3カ月)の懲戒処分とした。警部は同日付で依願退職した。盗撮警部が公安2課課長補佐のために「公安が女子高生を監視」と報道された(「公安が女子高生を監視?水着盗撮容疑で埼玉県警警部を書類送検」MSN産経ニュース2010年8月3日)。

埼玉県警では警察官によるプール盗撮事件が繰り返されている。蕨警察署の巡査部長(43)は2018年5月27日に東京都あきる野市の遊園地「東京サマーランド」で水着姿の女性監視員をカメラで撮影したとして、東京都迷惑防止条例違反容疑で逮捕された。

公安2課課長補佐の男性警部は「若い女性の水着姿に興味があった。これまでにも何回かプールで盗撮した」と話しているという(「女子高生盗撮の警部を書類送検 勤務中、備品カメラで 埼玉県警」時事通信2010年11月12日)。欲望を抑えられない供述をしている点と性犯罪を繰り返す点は、佐賀県警巡査の中学生強制わいせつ事件と重なる。

佐賀県警鹿島署の男性巡査(23)=杵島郡江北町山口=は佐賀県杵島郡内で女子中学生の体を触ったとして強制わいせつ容疑で2018年8月29日に逮捕された。巡査は8月10日に女子中学生に声を掛け、胸を触ったとしている。

巡査は8月2日午後0時50分頃から1時頃までの間にも、杵島郡内の路上で、それぞれ1人で自転車で通行していた女子高校生計3人に車で近づき、車内から中学校の場所を尋ねるふりをして声を掛けた。うち2人に「胸を触らせてほしい」と言い、残り1人は車の窓越しに胸を触った。

県警は中学生に対する容疑で巡査を8月29日に逮捕、30日に送検し、佐賀地裁が31日に釈放を認めた。高校生3人に対するわいせつな行為や言動については、9月11日に県迷惑防止条例違反容疑で追送検した。元巡査は逮捕時に「そのようなことはしていない」と否認したが、その後に認め「若い女性の胸を触りたかった」などと話しているという。

佐賀県警は2018年9月20日、他にも女子高校生に対するわいせつな行為などがあったと発表し、同日付で停職6カ月の懲戒処分にした。巡査は同日付で依願退職した(「中学生に強制わいせつで逮捕の巡査、停職6カ月 佐賀県警処分 女子高生にわいせつ行為も」佐賀新聞2018年9月21日)。相変わらず警察は身内に甘い。保身に走っている。
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ノンフィクション。東急リバブル東急不動産から日照・通風・眺望喪失という不利益事実を隠して新築マンションを騙し売りされた消費者が、消費者契約法(不利益事実の不告知)に基づき売買契約を取り消し、裁判で売買代金を取り戻す闘いの記録。 動画 https://t.co/6weS1SQuEF
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