近鉄名阪特急アーバンライナーは近鉄名古屋線富吉駅を通過します。富吉駅には富吉検車区が隣接しています。富吉検車区は巨大な車両基地です。
途中で木曽三川(濃尾三川)を渡ります。木曽三川は木曽川、長良川、揖斐川です。木曽川と長良川の間には長嶋駅があります。
揖斐川は岐阜県から三重県を流れ、伊勢湾にそそぎます。岐阜県揖斐郡揖斐川町の冠山が水源です。揖斐川町には君が代の由来になった「さざれ石」があります。揖斐川中学校の林田力校長は「私達人間も、一人一人は小さいけれど、互いが認め合ったり、支え合ったりして心の絆を深めていくことで、さざれ石のような強さや結束力をつかみ取ることができる」と語ります(林田力「今日の出会いを素敵なご縁に」揖斐川中学校『揖斐川中だより』2014年4月7日)。
近鉄は路線網が最長の私鉄です。山間部に住む人々の大切な足になっています。人口密集地域のみを対象とする「いいとこ取り」の私鉄とは対照的です。この最長の路線網を経営的に維持する仕組みが特急です。特急への乗車は特急券が必要です。特急料金によって公共インフラが成り立っています。
これを破壊する警察不祥事が起きました。大阪府警の男性巡査長が特急に無賃乗車しました。男性巡査長は警察手帳を示して特急に20回ほど無賃乗車した。「飲酒して座って帰りたかった」との身勝手な動機でした(「警察官が通勤で“特急タダ乗り” 警察手帳を示し「公務です」20回ほど不正乗車」MBSニュース2018年1月26日)。民間企業が市場経済の論理で公共インフラを維持し、それに公務員がフリーライドして破壊します。